第16回 ディペンダブルシステムワークショップ(DSW 2018)

お知らせ

  • 当ワークショップは終了いたしました。参加された皆様、どうもありがとうございました。
  • 発表賞を掲載しました。
  • 2日目午後のプログラムを10分早めました。
  • プログラムを掲載しました。
  • ポスター発表の締切を 11 月 9 日 (金) まで延長しました。多数の申込みをお待ちしております。
写真: 金沢市, 長町武家屋敷跡, 2014. CC BY 2.1

概要



発表賞

優秀論文発表賞

  • 松原 克弥「マルチアーキテクチャに対応する自己起動型メモリ診断ツールの実現」

優秀ポスター発表賞

  • 藪 智仁「Why3 を用いた区間演算プログラムの検証」


発表募集

ディペンダブルシステムワークショップは、ディペンダビリティに関する理論や実装を研究している学生・研究者・技術者が一堂に会し、所属組織を超えた交流を通してディペンダビリティ研究を促進・振興し、もって情報システム、ひいては社会システムのディペンダビリティ向上に貢献することを目指しています。

ディペンダビリティ研究と一口に言っても(下記にも示す通り)非常に多岐に渡る分野に専門化・細分化しており、ややもすると専門分野の殻に引き籠もりがちになりますが、年に一度くらいは他分野の人々と交流・議論することで、自らの研究の意義を再確認し、また新たな着想を持つことは、個々の研究者のみならず、ディペンダビリティ研究全体にとっても非常に有意義であると考えています。

本年のディペンダブルシステムワークショップ(DSW 2018)では、ディペンダビリティ研究をテーマとしたポスター発表や論文発表を募集します。発表の内容についてはディペンダビリティ研究に関するものであれば何でも歓迎ですが、特に萌芽的な研究の報告を歓迎します(もちろん完成した研究の報告でも全く問題ありません)。具体的には例えば以下のようなテーマが考えられますが、これらに限定することなく広く発表を募ります。

  • ディペンダビリティの考え方:安全性、レジリエンス、オープンシステムディペンダビリティ、etc.
  • ディペンダビリティの規格・認証:機能安全、etc.
  • ディペンダビリティの方法論:開発方法論、テスト・品質保証、モニタリング、数理的検証手法・形式的検証手法、プログラム解析、ソフトウェア若化、プログラム合成、etc.
  • ディペンダビリティと各種システム:システムソフトウェア(オペレーティングシステム・仮想マシンモニタ)、AIシステム、クラウドコンピューティング、ネットワークシステム、組込みシステム、データベース、etc.
  • ディペンダビリティの事例研究


発表の形態

【論文発表】

研究論文を投稿し、その内容について登壇発表を行います。論文のページ数の制限は特になく、ショートペーパーでもフルペーパーでも歓迎します。査読はありませんが、研究会の主査・幹事が特に優れていると判断した論文は、ワークショップ終了後に「コンピュータソフトウェア」誌の DSW 2018 推薦論文としての投稿が可能です。推薦論文は研究会幹事による迅速な査読プロセスを特長とします。

【ポスター発表】

1人あたり横 1.2 m ☓ 縦 2.1 m 程度のスペースを用意しますので、ポスター等を展示してご自身の研究について説明してください。また、機材を持ち込んでデモンストレーションをして頂くこともできますが、会場設備の都合等もありますので、可否について事前にお問合せください。なおポスター発表の登録の際には発表概要を登録して頂きます。発表概要はどのような形式でも構いません。2 行程度のサマリでもよいですし、2 ページ程度の Extended Abstract でもよいです。



発表の申込があれば受理してご発表いただくことを原則といたしますが、テーマに沿わないものはお断りする場合がございます。また、申込件数が多数に及ぶ場合は発表をお断りせざるを得ない場合もあることをあらかじめご了承ください。


発表賞

ワークショップでの論文発表・ポスター発表の中から最優秀論文発表賞・最優秀ポスター発表賞を参加者の投票で決定し、ワークショップの最後に後日に発表・表彰を行います。


招待講演(敬称略)

  • 社会システムの基盤として手続き法令の形式記述と検証 - Z3Py による国民年金法の記述と検証を例として -
    • 片山 卓也(北陸先端科学技術大学院大学/東京工業大学・名誉教授)
  • 車載システム開発における形式手法実践の現状と課題
    • 青木 利晃(北陸先端科学技術大学院大学・教授)
  • 温故知新:ロギングこそがすべての基本
    • 河野 健二(慶應義塾大学・教授)

プログラム

1日目 (12月13日 (木))

13:30 受付開始

13:55 開会

14:00 - 16:00 論文発表 (1)

    • A modelling approach for system life cycles assurance
      • 木下 修司†, 木下 佳樹‡, 武山 誠† (†神奈川大学 プログラミング科学研究所, ‡神奈川大学 理学部情報科学科)
    • ISO/IEC/IEEE 15026-2 Assurance case 改訂の現状
      • 木下 修司, 木下 佳樹 (神奈川大学)
    • マルチアーキテクチャに対応する自己起動型メモリ診断ツールの実現
      • 松原 克弥†, 雫石 卓耶† 飯泉 康一‡ (†公立はこだて未来大学, ‡株式会社ウルトラエックス)
    • 実稼働分散システムを対象とした対話型耐故障性評価ツールの提案
      • 高橋 大輔, 松原 克弥 (公立はこだて未来大学)

16:15 - 17:10 招待講演 (1)

    • 車載システム開発における形式手法実践の現状と課題
      • 青木 利晃 (北陸先端科学技術大学院大学)

17:15 - 18:25 ポスターセッション (1)

    • Model Checking of Persistent Queue on Non-Volatile Memory
      • 鵜川 始陽, 飯干 寛幸 (高知工科大学)
    • ネットワークのスライスの独立性を評価するリアルタイム検証システムに向けて
      • 江幡 正樹†, 阿部 洋丈† , 伊達 進‡ , 野崎 一徳‡ , 下條 真司‡ (†筑波大学, ‡大阪大学サイバーメディアセンター)
    • 信頼性を持つ MPTCP における別経路 ACK の実環境動作に関する調査
      • 鯉渕 寛之, 阿部 洋丈, 加藤 和彦 (筑波大学大学院コンピュータサイエンス専攻)
    • 証明支援系 Coq を用いた有界モデル検査アルゴリズムの検証
      • 藤井 采人, 石井 大輔 (福井大学)
    • メモリ一貫性モデルを考慮したプログラム検証について
      • 前田 俊行 (千葉工業大学 人工知能・ソフトウェア技術研究センター)

19:00- 懇親会


2日目 (12月14日 (金))

9:30 - 10:25 招待講演 (2)

    • 社会システムの基盤として手続き法令の形式記述と検証 - Z3Py による国民年金法の記述と検証を例として -
      • 片山 卓也 (北陸先端科学技術大学院大学/東京工業大学・名誉教授)

10:30 - 11:25 招待講演 (3)

    • 温故知新:ロギングこそがすべての基本
      • 河野 健二 (慶應義塾大学)

11:25 - 12:40 12:30 昼休み

12:40 - 13:50 12:30 - 13:40 ポスターセッション (2)

    • 広域連携型災害管理アプリケーション基盤を提供する資源管理システムの検討
      • 松井 祐希, 渡場 康弘, 伊達 進, 木戸 善之, 下條 真司 (大阪大学)
    • 医療応用を考慮した動的構成変更可能計算機クラスタの検討
      • 三澤 明寛†, 高橋 慧智†, 渡場 康弘†, 伊達 進†, 吉川 隆士†, 阿部 洋丈‡, 野崎 一徳†, 木戸 善之†, Lee CHONHO†, 下條 真司† (†大阪大学, ‡筑波大学)
    • Connected-HPCに向けたネットワークの動的管理技術の設計と実装
      • 森本 弘明, 高橋 慧智, 山田 拓哉, 木戸 善之, 伊達 進, 下條 真司 (大阪大学)
    • Why3 を用いた区間演算プログラムの検証
      • 藪 智仁, 石井 大輔 (福井大学)
    • 可視光と無線を併用するロバスト車車間通信の提案
      • 山澤 建太, 蛯原 駿也, 阿部 洋丈, 加藤 和彦 (筑波大学)

14:00 - 15:00 13:50 - 14:50 論文発表 (2)

    • 並行システムの対称性を利用したソフト開発
      • 藤倉 俊幸 (dSPACE Japan 株式会社)
    • モデル検査を用いた FRAM モデルの機能共鳴の解析
      • 青木 善貴, 井上 祐司 (日本ユニシス株式会社 総合技術研究所)

15:10 - 16:40 15:00 - 16:30 論文発表 (3)

    • OpenMN:ネットワーク指向型ディレクティブを用いたMPIコミュニケータ分割機構
      • 木戸 善之, 片岡 祐介, 伊達 進, 下條 真司 (大阪大学サイバーメディアセンター)
    • インターコネクトにおけるステージング I/O 通信とノード間通信の分離による性能評価
      • 遠藤 新†, 伊達 進‡, 木戸 善之‡, 渡場康弘‡, 下條真司‡ (†大阪大学情報科学研究科, ‡大阪大学サイバーメディアセンター)
    • 合意形成手法 “D-Case” ワークショップ及びその評価
      • 大沼 祐人† , 妹背 宏哉†, 前原 菜々子†, 斎藤 功‡, 松野 裕† (†日本大学, ‡株式会社ベリサーブ)

16:45 16:35 閉会

主要日程

  • 論文発表申込締切:2018 年 10 月 26 日 (金)
  • ポスター発表申込締切:2018 年 10 月 26 日 (金) → 2018 年 11 月 9 日 (金)
  • 論文投稿締切:2018 年 11 月 16 日 (金)
  • 参加申込締切:2018 年 12 月 7 日 (金)


参加費

  • 学生:4,000円 (会員)、 5,000円 (非会員)
  • 一般:8,000円 (会員)、10,000円 (非会員)

※ 合宿形式ではありません。宿泊が必要な方は各自でご手配ください。


発表申込み・論文投稿・参加登録について

  • 論文発表ポスター発表ともに申込みは下記URLのフォームよりお願いいたします。
  • 論文メールにて提出してください。著者・タイトル・概要を本文に記載いただき、論文本体 (PDF 形式でお願いいたします) を添付し dsksh_at_u-fukui.ac.jp までお送りください。


※ ご提出いただいた論文・論文概要・ポスター概要は本サイトでパスワードをかけて公開いたします。パスワードは当日参加者にお渡しいたします。



※ 発表者も (申込みに加えて) 参加登録をお願いいたします。


  • ワークショップ当日の参加登録も受け付けますが、参加費が上記に一律 1000 円を加えた金額となります。



運営体制

  • 主査: 前田 俊行(千葉工業大学)
  • 幹事: 石井 大輔(福井大学)、阿部 洋丈(筑波大学)、大場 勝(日産自動車)、松野 裕(日本大学)

問い合わせ先

  • 担当幹事: 石井 大輔(dsksh_at_u-fukui.ac.jp