第12回 ディペンダブルシステムワークショップ (DSW 2014)
発表募集(ポスター・デモ)
第 12 回ディペンダブルシステムワークショップ(DSW 2014)はポスター発表を中心とした 1 泊 2 日の合宿形式で開催します.ディペンダブルシステムの理論や実装を研究している学生研究者が一堂に会し,所属組織を超えた交流を通して,国際会議へのステップとなることを目的としています.発表の内容については完成した研究よりもむしろ萌芽的な研究の報告を歓迎します.
本ワークショップではディペンダブルシステムに関する話題を募集します.例えば以下のようなテーマがありますが,これらに限定することなく広く発表を募ります.
- 情報システムのディペンダビリティ
- 情報システムの機能安全とその認証
- 情報システムのテスト,品質保証,開発方法論,モニタリング
- ソフトウェア老化・若化の理論と実践
- 数理的技法・形式手法の理論と実践
- システムソフトウェア
- オペレーティングシステム
- データベースシステム
- クラウドコンピューティング
- ネットワークシステム
- 事例研究
発表の申込があれば受理してご発表いただくことを原則といたしますが,テーマに沿わないものはお断りする場合がございます.また,申込件数が多数に及ぶ場合は発表をお断りせざるを得ない場合もあることをあらかじめご了承ください.
開催概要
Important Dates
参加費
ワークショップ当日に会場で下記の参加費をお支払いください.
※ 以下の費用は宿泊費(夕食・朝食付き,10,950 円)を含みます。
発表申込み・概要の登録について
発表申し込みは発表登録サイトよりお申し込みください.
概要は概要登録サイトより登録してください.
発表の概要はどのような形式でも構いません.2 行程度のサマリでもよいですし, 2 ページ程度の Extended Abstract でもよいです.概要登録サイトよりご登録ください.ご提出いただいた概要は本サイトでパスワードをかけて公開いたします.パスワードは当日参加者にお渡しいたします.
参加申込み
参加登録サイトよりお申し込み下さい.
当日の申し込みは受け付けておりませんので,必ず下記の期限までに申し込みをお済ませ下さい.
発表形態
一人あたり横幅約 1.5 m〜2 m 程度のスペースとパネル(2100×900,テープで貼り付け)を用意しますので,パネルにポスターなどを展示してご自身の研究について説明してください.また,機材を持ち込んでご自身の研究のデモンストレーションをしていただいても構いません.
プログラム
12/17(水)
15:00: 開会
15:15 〜16:30: ポスターセッション(1)
- (1) Exception-lessシステムコールを用いたI/Oシステムコール処理の効率化
- 中島基陽
- (2) 次世代不揮発性メモリによる大容量メモリ空間の実現
- 川田裕貴
- (3) InfiniBandを用いた仮想マシンストレージ
- 高橋一志,佐々木慎,大山恵弘
- (4) 仮想マシンモニタによるプログラムコードの秘匿化
- 平井成海,髙橋一志,大山恵弘
- (5) ベイズ推定を用いたマルウェアの科名候補提示システム
- 中村燎太,松宮 遼,高橋一志,大山恵弘
- (6) Linux カーネルにおけるバグ検査器の自動生成手法
- 吉村剛,河野健二
- (7) ファイルシステムテストツールのカバレッジ調査
- 青田直大,吉村剛,河野健二
- (8) ハイブリッド制約処理系HyroseにおけるLTLモデル検査手法の提案
- 若槻祐彰,松本翔太,上田和紀
- (9) ハイブリッド制約処理系Hyroseにおける無矛盾性判定の並列化による高速化
- 伊藤剛史,松本翔太,上田和紀
16:45 〜 18:00: ポスターセッション(2)
- (1) プログラム検証システムの拡張としてのプログラム生成の検証
- 森口草介
- (2) Coqを使ったツリー型ネットワークトポロジー上でのCCNのモデル化と検証について
- 森嶋崇,後藤瑞貴,森口草介,高橋和子
- (3) ハイブリッド制約処理系 Hyrose における区間ニュートン法を用いたシミュレーション実行
- 和田努,松本翔太,上田和紀
- (4) 不揮発性メモリのストレージへの応用について
- 追川修一
- (5) 次世代不揮発性メモリによる主記憶拡張のためのソフトウェアサポート
- 中川岳,追川修一
- (6) Design and Implementation of GPU Virtualization at the Hypervisor
- 鈴木勇介,加藤真平,山田浩史,河野健二
- (7) 仮想化環境におけるデータベース管理システムのトランザクション制御
- 斎藤直人,山田浩史
- (8) Page-sharing を活用した高速 DBMS インスタンス生成手法
- 福地開帆,山田浩史
- (9) GPU による仮想マシン移送アクセラレーション
- 直井由樹,山田浩史
18:30 〜 20:00: 夕食
21:00 〜: ナイトセッション
12/18(木)
10:00 -- 11:15 ポスターセッション(3)
- (1) 帯域外リモート管理の継続を実現するマイグレーション手法
- 川原翔,光来健一
- (2) IDSリモートオフロードを用いたクラウド上のVMの安全な監視
- 重田一樹,光来健一
- (3) VM構成の最適化のためのアプリケーションのマイグレーション機構
- 三宮浩太,光来健一
- (4) カーネル移送に基づく高速 OS アップデート手法
- 寺田献,山田浩史
- (5) 仮想化環境における Hadoop/Spark の課題
- 尾板弘崇,山田浩史
- (6) 不揮発性メモリを用いたアプリケーション透過なチェックポイント取得
- 小林直登,山田浩史
- (7) 高速ローカルエリアネットワーク環境における仮想マシン移送の挙動調査
- 木村智春,山田浩史
- (8) 社会情報基盤システムの信頼性保証技術の研究開発
- 安藤崇央,谷津弘一,久住憲嗣,福田晃
- (9) 平塚市地域防災計画の整合性検査
- 奥野康二,木下修司,木下佳樹,武山誠,中原早生
11:20 -- 閉会
研究会について
日本ソフトウェア科学会ディペンダブルシステム研究会は,2004年の発足以来,ディペンダブルなシステムを開発・実現するための理論・実装に関する先導研究を推進するために研究成果の発表と討論の場を設けること,また研究成果の普及を促進するために産業界と学界にまたがった研究交流の場を設けることを目的に活動してきました.
先の東日本大震災およびそれに伴い発生した原子力発電所事故は,情報システムの有用性を示すとともに,そのディペンダビリティを実現・維持・向上することの重要性を改めて明らかにしました.システムのディペンダビリティのための系統的・体系的手法の確立は,もはや喫緊の最重要課題の 1 つとなっています.
また,実践的なソフトウェアにも信頼性の確保は必須という考えから,2013年からシステムソフトウェアを新たにスコープとして加えました.
運営体制
- 主査: 光来 健一 (九州工業大学)
- 幹事: 荒堀 喜貴 (東京工業大学),田辺 良則 (国立情報学研究所),森口 草介 (関西学院大学),山田 浩史 (東京農工大学)
問い合わせ先
- 担当幹事: 森口 草介 (chiguri_at_acm.org)