第11回 ディペンダブルシステムワークショップ (DSW 2013)
第11回 ディペンダブルシステムワークショップ (DSW 2013)
発表募集(ポスター・デモ)
第 11 回ディペンダブルシステムワークショップ(DSW 2013)はポスター発表を中心とした 1 泊 2 日の合宿形式で開催します.ディペンダブルシステムの理論や実装を研究している学生研究者が一堂に会し,所属組織を超えた交流を通して,国際会議へのステップとなることを目的としています.発表の内容については完成した研究よりもむしろ萌芽的な研究の報告を歓迎します.
本ワークショップではディペンダブルシステムに関する話題を募集します.例えば以下のようなテーマがありますが,これらに限定することなく広く発表を募ります.
- 情報システムのディペンダビリティ
- 情報システムの機能安全とその認証
- 情報システムのテスト,品質保証,開発方法論,モニタリング
- ソフトウェア老化・若化の理論と実践
- 数理的技法・形式手法の理論と実践
- システムソフトウェア
- オペレーティングシステム
- データベースシステム
- クラウドコンピューティング
- ネットワークシステム
- 事例研究
発表の申込があれば受理してご発表いただくことを原則といたしますが,テーマに沿わないものはお断りする場合がございます.また,申込件数が多数に及ぶ場合は発表をお断りせざるを得ない場合もあることをあらかじめご了承ください.
開催概要
プログラム
12/26(木)
15:00: 開会
15:15 〜16:30: ポスターセッション(1)
- (1) プロセスコンテキストを維持したオペレーティングシステムのアップデート手法
- 寺田献,山田浩史
- (2) クラウド環境における複数仮想CPUを搭載した仮想マシンの挙動解析
- 尾板弘崇,山田浩史
- (3) 仮想AMTを用いた仮想デスクトップとPCの一元管理
- 大薗弘記,光来健一
- (4) 帯域外リモート管理の継続を可能とするマイグレーション手法
- 川原翔,光来健一
- (5) クラウド上の仮想マシンを安全に監視するシステム
- 重田一樹,光来健一
- (6) 大規模なノード故障やネットワーク分断に対する可用性を持つ受動的複製手法
- 西田尚史,長谷部浩二,加藤和彦
- (7) ゲーム理論を用いた大規模分散ストレージシステムの省電力化手法
- 澤田 匠,長谷部浩二,加藤 和彦
- (8) VMMを用いた2段階認証の支援
- 石井智也,忠鉢洋輔,表祐志,品川高廣,加藤和彦
- (9) 物理マシン間のライブマイグレーション手法の提案
- 深井 貴明,表 祐志,品川 高廣,加藤 和彦
- (10) ファイル共有サーバの運用・開発を題材にしたアシュランスケースの作成について
- 平井誠,湯浅能史
16:45 〜 18:00: ポスターセッション(2)
- (1) ディスクI/O特性に基づいた仮想マシンクラスタリング手法の提案
- 高橋一志,大山恵弘
- (2) システムコールフックを用いた仮想マシン上のマルウェア検知と抑止
- 本田 惇, 高橋 一志, 大山恵弘
- (3) Linux カーネルのパッチ分析
- 吉村剛,河野健二
- (4) ウェブアプリケーションの開発時における clickjacking 脆弱性の自動検査手法
- 高松勇輔,河野健二
- (5) Linux におけるフォールトインジェクションによる障害と実際の障害事例の比較
- 菊池伸郎,河野健二
- (6) アクセラレータを活用した仮想マシン移送を目指して
- 直井由樹,山田浩史
- (7) 仮想化環境におけるデータベース管理システムのメモリ管理手法
- 福地開帆,山田浩史
- (8) CoqからScalaへのロバストなコード抽出に向けて
- 逸見港,田辺良則,萩谷昌己
- (9) ハイブリッド制約言語HydLaの対話的な実行方式の実装
- 和田亮,松本翔太,上田和紀
- (10) 機械学習技術を応用した MapReduce タスク割当決定方法
- 浅原理人,藤森偉恭
18:30 〜 20:00: 夕食
21:00 〜: ナイトセッション
12/27(金)
09:30 -- 10:45 ポスターセッション(3)
- (1) 仮想マシン移送における移送コストの定量的調査
- 古藤明音,山田浩史,河野健二
- (2) GPUvm: ハイパーバイザによる GPU の仮想化
- Yusuke Suzuki, Shinpei Kato, Hiroshi Yamada, Kenji Kono
- (3) 高可用システムのための待機系仮想マシンの集約
- 李ヨンジュン,山田浩史,古藤明音,河野健二
- (4) データセンタ間通信による性能低下を抑えたキーバリューストア構築手法
- 堀江光,浅原理人,山田浩史,河野健二
- (5) 暗号化された仮想シリアルコンソールによるクラウドのリモートVM管理
- 梶原達也,光来健一
- (6) ファイルシステムキャッシュを考慮した安全なVM監視機構
- 土田賢太朗,光来健一
- (7) 仮想化システムの高速なソフトウェア若化のためのマイグレーション機構
- 大庭裕貴,光来健一
- (8)ゲーム論的アプローチによるクラウドコンピューティング上での動的な計算資源管理手法
- 荒拓馬,長谷部浩二,加藤和彦
- (9) ファイル共有サービスにおけるアクセス傾向予測を用いた分散ストレージシステムの省電力化手法
- 大越淳平,長谷部浩二,加藤和彦
- (10) Network Traffic-Aware Power Optimization in Cloud Data Center
- Islam A.K.A.Md. Shariful, Koji Hasebe, Kazuhiko Kato
- (11) D-Case in Agdaによる議論の段階的形式化
- 森口草介
11:00 -- 12:15 ポスターセッション(4)
- (1) Towards agile and elastic bare-metal clouds
- Yushi Omote, Takahiro Shinagawa, Kazuhiko Kato
- (2) Preventing Accidental Data Disclosure in Commodity Operating Systems
- 忠鉢洋輔,品川高廣,加藤和彦
- (3) VMMによるデバイスドライバのテスト手法に関する研究
- 島田恭平,表祐志,品川高廣,加藤和彦
- (4) VMMによる軽量なTrusted Computing環境に関する研究
- 芹川大地,表祐志,品川高廣,加藤和彦
- (5) GfarmファイルシステムへのCooperative Cachingの実装と予備評価
- 佐々木慎,大山恵弘
- (6) BitVisorのためのOSの状態復元機能
- 河崎雄大,大山恵弘
- (7) スループット予測による経路選択を用いたSoftware-Defined NetworkでのMPTCP転送
- 前田達憲,阿部洋丈,加藤和彦
- (8) モデル検証の手順への応用
- 永藤直行,渡部卓雄
- (9) 割込み競合の探査を可能にするトランザクショナルメモリ仮想化方式の検討
- 荒堀喜貴
- (10) Toward Low Latency Networking with GPUs
- Nguyen Viet Anh, Yusuke Fujii, Takuya Azumi, Nobuhiko Nishio, Shinpei Kato
12:20 -- 閉会
発表申込み・概要の登録について
発表申し込みは発表登録サイトよりお申し込みください.
概要は概要登録サイトより登録してください.
発表の概要はどのような形式でも構いません.2 行程度のサマリでもよいですし, 2 ページ程度の Extended Abstract でもよいです.概要登録サイトよりご登録ください.ご提出いただいた概要は本サイトで公開いたします.パスワードは当日参加者にお渡しいたします.
参加申込み
参加登録サイトよりお申し込み下さい.
当日の申し込みは受け付けておりませんので,必ず下記の期限までに申し込みをお済ませ下さい.
Important Dates
参加費
ワークショップ当日に会場で下記の参加費をお支払いください.
※ 以下の費用は宿泊費(夕食・朝食付き,13,000 円)を含みます。
発表形態
一人あたり横幅約 1.5 m〜2 m 程度のスペースを用意しますので,壁(もしくはホワイトボード)にポスターなどを展示してご自身の研究について説明してください.また,機材を持ち込んでご自身の研究のデモンストレーションをしていただいても構いません.
研究会について
日本ソフトウェア科学会ディペンダブルシステム研究会は,2004年の発足以来,ディペンダブルなシステムを開発・実現するための理論・実装に関する先導研究を推進するために研究成果の発表と討論の場を設けること,また研究成果の普及を促進するために産業界と学界にまたがった研究交流の場を設けることを目的に活動してきました.
先の東日本大震災およびそれに伴い発生した原子力発電所事故は,情報システムの有用性を示すとともに,そのディペンダビリティを実現・維持・向上することの重要性を改めて明らかにしました.システムのディペンダビリティのための系統的・体系的手法の確立は,もはや喫緊の最重要課題の 1 つとなっています.
また,実践的なソフトウェアにも信頼性の確保は必須という考えから,今回から新たにシステムソフトウェアを新たにスコープとして加えました.
運営体制
- 主査: 光来 健一 (九州工業大学)
- 幹事: 田辺 良則 (国立情報学研究所),森口 草介 (神奈川大学),山田 浩史 (東京農工大学)
問い合わせ先
- 担当幹事: 山田 浩史 (hiroshiy_at_cc.tuat.ac.jp)