第18回エアロゾル学会若手フォーラム

エアロゾル研究に関する機械学習講習会(はじめての方向け)

近年,機械学習という言葉が世の中に浸透し,機械学習の一種(厳密に言えば機械学習そのもの)であるディープラーニング(深層学習)等により様々な分野で多くの成果が生まれていることは,新聞やニュース等で実感されていると思います。しかし,機械学習という言葉は見聞きしたことはあるものの,その内容や特徴,さらにはエアロゾル研究への活用事例を知らない,機械学習を使ってみたいが導入方法・手順が分からない,と思われた方も多数いらっしゃるのではないでしょうか。今回は,機械学習のエアロゾル研究分野における実際の活用事例の紹介とともに,その基本的な使い方を習得する講習会を企画しました。特に,誰もが無償で利用可能なRソフトウェアで実装した機械学習に関する講習会であることに拘りました。学生や若手の研究者/技術者の方々にとって,(エアロゾル研究に関する)機械学習の初歩的な内容を学ぶ良い機会になると思います。

その他,エアロゾル研究分野で際立ってご活躍されている慶應義塾大学 奥田 知明 教授の研究室のラボツアー,さらには若手研究交流会(若手メンバーによる研究紹介および情報交換)を行うことで,将来を担う学生や若手の研究者/技術者がお互いの研究内容について知り,将来的な研究協力を含めた良好な関係を築くきっかけになれば幸甚です。特に,学生/学位取得後間もない若手研究者/若手の心をもった研究者や技術者のご参加をお待ちしております。


【日 時】

2022年11月11日(金)10:30~18:00(受付 10:00開始)


【会 場】

慶應義塾大学 矢上キャンパス 14棟 創想館マルチメディアルーム(東急東横線日吉駅から徒歩約15分)

〒223-8522 神奈川県横浜市港北区3丁目14-1

https://www.keio.ac.jp/ja/maps/yagami.html(警備室横の自動ドアより入り、検温後に入場となります)


【プログラム】

10:00 開場

10:30~10:35 主催者挨拶:藤井 佑介 氏(大阪公立大学)

10:35~12:00 「初心者のためのRの使い方セミナー」

講師:荒木 真 氏(大阪大学),講師補助:久恒 邦裕 氏(名古屋市環境科学調査センター)

12:00~13:00 昼休憩

13:00~13:30 「エアロゾル研究分野における機械学習を用いた事例研究の紹介」

講師:荒木 真 氏(大阪大学)

13:30~13:35 休憩

13:35~15:00 「Rを用いた機械学習の実践(ランダムフォレスト,(可能な場合)ディープラーニング)」

講師:荒木 真 氏(大阪大学),久恒 邦裕 氏(名古屋市環境科学調査センター)

15:00~15:10 休憩

15:10~15:40 慶應義塾大学 環境化学研究室(奥田研究室)の見学(ラボツアー)

担当:奥田 知明 氏(慶應義塾大学),森 樹大 氏(慶應義塾大学)

15:40~16:00 休憩

16:00~18:00 口頭発表(研究紹介(一人あたり10分程度のパワーポイントによる発表))・若手交流会

座長:村田 浩太郎 氏(埼玉県環境科学国際センター)


【口頭発表者・題目一覧】

No. 氏名(所属) 発表題目

1 小室 悠紀(富士山観測研究センター)グリーンランド氷床における雪中化学成分の季節性について

2 松永 優介(大阪府立大学大学院)マレーシアにおける泥炭火災由来エアロゾルに関する研究

3 稲次 由香莉(大阪府立大学)大気中マイクロプラスチックのエイジングに伴うIRスペクトルの変化を追う

4 北野 洸太朗(大阪公立大学大学院)大阪における大気中マイクロプラスチックの観測研究

5 河野 なつ美(埼玉県環境科学国際センター)都市域オゾンの季節変動に関する研究紹介

6 土屋 望(金沢大学大学院)磁性エアロゾルと黄砂の関係

7 大野 耕平(金沢大学大学院)原子間顕微鏡による海洋起源有機エアロゾルの付着力測定

8 玄 大雄(東北大学)大気化学研究のための室内実験


【参加費】

無料(口頭発表者かつ交通費支給を希望する者には,交通費の全額あるいは一部の支給を予定※)


【重要事項:『事前準備』について】

統計ソフトRがインストールされたPC(各自持参)が必須となります。詳細な事前準備は,後日参加メンバーにお知らせします。

【参加申込(締切10月30日(日),定員:20名(事前申込制))】

参加申込(Googleフォーム):https://forms.gle/MN7gVBKEVYjK8w33A

または日本エアロゾル学会若手会事務局(wakatekai@jaast.jp)に下記の情報をお送りください。

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1. 氏名,所属

2. (学生の場合は)学年/指導教員名も記述(例:B4/○○先生)

3. 日本エアロゾル学会員の種別(正会員・法人会員・学生会員・非会員・申請中・その他)

4. 電話番号,E-mailアドレス

5. 住所(勤務先で差し支えございません)

6. 口頭発表(研究紹介)の有無,口頭発表する場合は発表タイトル

7. 交通費補助の希望の有無,交通費補助を希望する場合は『詳細の』旅程/必要見積金額

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※交通費補助は,口頭発表者の希望者のみを対象とし,エアロゾル学会員(特に学生会員)に優先的に支給します。また予算の都合上,交通費補助は全額支給にならない可能性があります。申込締切後に,希望者の人数と予算を考慮して採否・予定金額をお知らせします。

本企画は「粉体工学情報センターによる助成金」を活用して行われました。ラボツアーの実施に際し,慶應義塾大学 理工学部 応用化学科 環境化学研究室のメンバーにご協力を頂きました。関係者の方々に厚く御礼申し上げます。