【予習復習は大事】UCLAカット

投稿日: Nov 07, 2013 6:46:19 AM

さて、以前にアップしたUCLAカットと速攻について

2回3回2回に分けて、また触れたいと思います。

それで今回はUCLAカットをコート図を使って説明します。

UCLAカットはセットオフェンスで簡単&基本の動きですので

色々なバスケのバックグラウンドを持ったHopsのメンバーでも

共通知識として扱いやすく、即席チームでもコンビネーションを確立しやすいと思います。

スパーズ編と同じくらい長いので途中飽きてしまうかもしれませんがお付き合いください。

UCLA CUT

以前のUCLA CUTの記事

*最後の動画が削除されてますね・・・。

今回は動画ではなく、コート画像で説明しましょう。

まず1/4コートで3人で説明します。

① 基本体系

② トップから45度にボールを出します。

ここで重要なのはインサイドのスペースを殺さないような位置で貰う事。

その為、貰った45度はシュート(理想は3pt)を狙い(余程マークが外れていない限り打たない)

自分のマークマンの距離を少なくする。

③ インサイドに位置しているプレーヤーがローポストからハイポストへ上がる。

この行程は最初からハイポストにいても構わないので省略可能ですが、

トップのスクリーンを貰う為に逆サイドに軽くフェイントをかける動きは省略しないようにしましょう。

細かい動きの積み重ねが大切です。

④ ハイポストのスクリーンを使いTopのプレーヤーがゴール下へ切り込みます。

この時スクリーンでマークが綺麗に外れるようなら45度からパスを入れます。

パスの判断は45度のプレーヤーですが、無理してパスミスする位なら入れないほうがいいと思います。

↑ ここまでがUCLAカットの基本動作。

↓ ここからの動きで少し派生形が出てきます。

⑤-1 スクリーンになったハイポストのプレーヤーが

再びゴール下に切れたプレーヤーへスクリーンをかけます。

⑥-1 スクリーンを貰ってTopにあがりそこでパス、そんで空いてればシュート。

おの動きのポイントはディフェンスがしつこく戻っていたら、①の陣形へ戻っている点です。

①に戻って逆サイドで同じ動きをしてもいいですが

24秒を考えると、Topに戻るタイミングより少し前くらいでボールをもらえるように動いておくといいと思います。

全体的に注意すべき点は逆サイドからパスを貰いにコートを横断する動きは

この一連の流れを無駄にするので気をつけてください。

【応用編】

⑤-2 ④でゴール下にパスが出せなかった時

スクリーンとなったハイポストへボールを入れます。

この時ハイポストのマークがゴール下のプレーヤーにスイッチやヘルプにより

距離が出来ているようであればシュートを狙いましょう。

ただしそれぞれのマークがファイトオーバー等で外れていないようであれば

ゴールを見ながら無理に狙わずマークを引きつけスペースを殺さないようにするのがベター。

何度かでてくる「スペースを殺さない」というキーワードですが、

スクリーンを中心としたセットフェンスにおいてスペースを意図的に伸縮する事が

成功率の大きなファクターになるので意識して動くとよりいいプレーヤーになると思うよ。

⑥-2 ハイポストにパスを入れると同時くらいに45度のプレーヤーは

ゴール下へスクリーンへ行き、ゴール下のプレーヤーはそのスクリーンを利用し

マークを外しましょう。

⑦-2 マークが外れていればハイポストからパスを貰いシュートです。

ただしカットインは禁物です。自分のマークマンだけでなく、スクリーナーとそのマークマン、

近い距離にハイポストのマークマンまでいます。ハイポストが3ptの外側にいても

ボールを捌いた方向てのはヘルプには行きやすい位置取りなのでジャンプシュートがベストです。

【発展問題】

⑦-2-2

ここで

ハイポストから45度へパスが出せない時=早めのスイッチなどで

スクリーナーとゴールの間にディフェンスが居なくなった時はそこへパスを、

つまりハイ&ローでゴールを決めましょう。

⑧-2 ハイポストから45度へ出した後、

シュートが打てなかった場合、ハイポストは再びローポストへスクリーンを掛け

ゴール下のプレーヤーはTopへ上がり①に近い陣形へ戻ります。

この①から⑧の流れの中でノーマークやミスマッチを探していくのです。

マークが外れなくてもミスマッチが発生すればそこから攻めましょう。

ノーマークに拘っていると24秒オーバータイムになります。

⑧-2(別バージョン) ハイポストから45度へパスが出せない場合

そのままハイポストまで行き(①)、手渡しで貰いシュートorロールしたポストプレーヤーにパス(③)でもOKです。

その時ゴール下でスクリーンを掛けに行ったプレーヤーはゴール下のスペースを作る為コーナーへ行きます(②)。

②の判断が一番難しいと思いますが常に誰かハイポストと45度にはプレーヤーが居るように意識していれば

割と出来ると思います。(適当)

以上を踏まえまた以前の動画を見てみましょう。

何となくイメージがつかめるでしょうか。

UCLAカットの肝は

スクリーンのあとの動きの繰り返しやローと45度のスクリーンの掛け合いを

通じてノーマークを見つける動きなのでこれが正解ということは無いです。

常に状況を鑑みてパスとランを織り交ぜシュートに結び付けましょう。

【さらに応用】

① 5人のセットで考えます。

② 逆サイドへパスを捌く。

ゴール下にスペースを作る為コーナーにシューターを配する。

③ 基本の動きと同様ハイポストスクリーンを利用しゴール下を狙います。

ここでは応用の応用ということで逆向きのスクリーンを利用。

④-1 セオリーどおりだとハイポストがTopにあがりそこへ出すと同時に45度がゴール下へスクリーンへ。

あとは前述の応用編の⑥-2へ続きます。

④-2 別バージョンの紹介。

ハイポストのヘルプでゴール下に入らない場合はハイポストへパス。

そうするとゴール下で2対1の状況なので得点チャンス。

④-3 ファイトオーバーにて対応された場合。

ここでも応用という事でイレギュラーな動きを紹介。

矢印の動きはほぼ同時です。

③でゴール下に切れたプレーヤーはそのままコーナーのシュータへスクリーンに

ハイポストは逆サイドへスクリーンにいき

それぞれノーマークをクリエイトしましょう。

ここでスイッチが発生したところが、ゴールのチャンスと捉えてください。

ちょっと崩し過ぎですね。

④-2と④-3は、「こんな応用もあるよ」的に軽く捉えてください。

UCLAカットで調べるとGoogleやYoutubeでも多様な動きが紹介されています。

ここに紹介した動きと違うじゃんって思うでしょう。

でも、どちらも間違いじゃありませんし、

何が正解かはチームの意思疎通により変わります。

重要なのは共通意識です。

Hopsで応用編までガンガン使用するのには時間的に限度があります。

ですが基本編なら少しの時間でやれそうかなとも思ってます。

さてさて、ここまでUCLAカットを細かくやったのは

最近のHopsについて思う事で

あまりパスが周らない、1on1中心になり過ぎてて、

バランスが崩れ過ぎているなと。

簡単に言うと、楽しめない人が増えてる。

勝利を目指すチームでは無いのですが、

ゲームをやる以上勝ったほうが楽しい、これは間違いない。

ただ、レベルバランスが崩れて一方的な勝敗になったり、

ある特定のプレーヤー中心でボールを独占したりすて

単調なプレーの繰り返しでは

面白くない。それぞれのチームが、いいプレーをして競るのがベストだ。

チーム分けの運・不運もあるのでそこは割り切ったり、多少調整していきますが、

社会人の集まり&バスケを楽しむ場というHopsの性質上

メンバー各自が大人のプレーを心掛けて欲しいとも思ってます。

なのでただ単純なゴールや勝利のみに重きを置くプレーも違う。

レベルの高低さ在れど、みんなにシュートチャンスをクリエイトしたり、

単純なプレーの繰り返しで単調なゲームにならないよう

創意工夫のなかに未来があると思っている。