横戸や天戸などの戸地名に関わる検討、小崖に関わる地形検討を中断して、千葉土木事務所に対する質問と回答を報告します。
1 経緯
昨年12月頃花見川を管理する千葉県千葉土木事務所によって花見川のボーリング調査が始まり、花見川の河川改修事業が差し迫っていることを実感しました。
花見川の河川行政についてはこれまで考えるところがいくつかあり(注1参照)、頭の中で検討していたのですが、疑問は深まるばかりでした。
注1
2011.09.23記事「花見川の河川整備計画」
2011.09.24記事「花見川の河川整備で気がかりなこと」
2011.09.25記事「花見川出自記載の違和感」
2011.09.26記事「河川名称「印旛放水路(下流部)」の違和感」
2011.09.27記事「河川名称「印旛放水路(下流部)」では合理的対応が困難」
2011.09.28記事「「印旛放水路(下流部)」から「花見川」へ」
そうした中で、戦争遺跡の調査で千葉土木事務所に草刈許可や報告などでコンタクトし、同時に河川改修事業が迫ってきたということでもありますので、思い切って考えている疑問を千葉土木事務所に質問し、回答(情報)をいただけるようお願いしました。
このたびその回答(情報)をいただきましたので、報告します。
千葉土木事務所の担当の方には業務多忙のなか、回答していただきお礼申し上げます。
質問は次の3点について行いました。
1 河川名称の疑問
2 河川整備計画の記述の疑問
3 河川改修事業について
この記事では1 河川名称の疑問について報告します。
2 質問
次の質問を千葉土木事務所にしました。
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花見川の法的河川名称に関する疑問
花見川は法的に「印旛放水路(下流部)」となっています。
この法的名称は、次のような理由により現代社会とマッチしていないという疑問があります。
法的名称「印旛放水路(下流部)」が現代社会とマッチしていない理由
質問その1 法的河川名称に関する上記疑問についての河川管理者のお考えをお聞かせください。
質問その2 花見川の法的名称について再検討する機会を設けることは考えられないか?
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3 回答
この質問にたいして次の趣旨の回答(情報)をいただきました。
「質問その1 法的河川名称に関する上記疑問についての河川管理者のお考えをお聞かせください。」について
回答(情報)(口頭でいただいた話を当方でまとめたものです)
①県が住民とコミュニケーションする際には花見川という言葉を使うこともある。県が関係する団体の出版物には「印旛放水路(下流部)」とともに「花見川」という言葉を追記している場合もある。
②法的河川名称について住民からの意見はこれまでない。
「質問その2 花見川の法的名称について再検討する機会を設けることは考えられないか?」
回答(情報)(口頭でいただいた話を当方でまとめたものです)
①再検討する機会は考えていない。
4 感想
私は次のような感想を持ちました。
① 「印旛放水路(下流部)」という河川名称がこれからの川づくりや地域づくりにふさわしくないという意見に県が接したのは、どうも今回が初めてのようです。
住民から意見がないから、名称再検討などの機会を設けることもあり得ないということです。
河川管理者としては、これまで誰も口から発することのなかった疑問に少々驚いた(面食らった)ようです。
私も、そのような河川管理者の様子を感じて、そういう無風環境が存在していることに驚き、面食らいました。
河川管理者というよりも、住民とか自治体(千葉市には「花見川区」まである)が花見川についてどれだけ愛着をもっているのだろうか、どれだけ「自分事」として花見川について考えているのだろうかということが心配になりました。
千葉市が花見川の名称についてどのように考えているのか、いつか聞いてみたいと思います。
また、何かの機会があれば、花見川の河川名称問題について地域で情報発信していきたいと思います。
② 土木事務所の回答は私の疑問に対する回答(情報)ではないので、次のような再質問をさせていただき、後日回答をいただけることになりました。
再質問
「仮に「印旛放水路(下流部)」という名称を止めて、「花見川」とか「○○川」に名称変更すると、河川行政上何かの不都合が発生するか?」