投稿日: 2017/05/31 13:30:40
奈良県天川村、大峯山、洞川温泉吟行の記
今年度の同人会主催の一泊吟行は五月二十一日~二十二日、奈良県大峯山の修験の里、洞川温泉にて開催された。五月晴の下、車窓に金剛・葛城・二上山を望み大和の國へ。山々の緑が迫り、藤や朴の花が咲き、まさに「大和しうるわし」であった。吉野川を渡り、丹生川上神社下社に参拝。大欅の神木、多羅葉、神馬等に触れた後、芸能の神様天河大弁財天社へ。大瑠璃や夏鶯に耳を傾けながら昼食。その後、更に山奥の清浄橋を渡り、大峯の入口になる大峯女人結界門に至った。そのただならぬ空気に圧倒され、暫し沈黙。宿に到着後、一回目の句会が開かれた。清流の幸溢れる夕食の後は温泉に入り、近くの橋の上で河鹿の美しい声を堪能。翌日は早朝より龍泉寺を散策。湧水池・行者滝・吊橋等を吟行し句会に備えた。朝食後二回目の句会を予定通り終了。全ての行程を終え、午後一時に洞川温泉を出発。大阪、神戸に無事帰着。大峯の麓で心を養い、句作を深め、絆を深める吟行となった。 (レポート:宮本露子)