指導方針

1.指導目的

 日本スポーツ少年団の目的を根底として、主たるスポーツとして取り上げる「軟式野球」の練習、試合を通じて、全人格的人間形成へ指導教育することを目的とする。

1)礼儀・マナー・ルール(規則)を尊重できる子どもに。

2)人と関わり、仲間と協力・協業の精神を体現できる子どもに。

3)勝つ喜びを子供たちに与え、勝負の厳しさと醍醐味を知る子どもに。

4)子供たち自身の手で企画実施する自主性のある子どもに。

5)生涯にわたり、スポーツを愛し継続できる子どもに。

6)生活の基盤となる地域の一員である自覚のある子どもに。

2.指導者心得

1)指導者は、常に1人1人が明確な指導目的を持ち、自ら研鑽し、指導力の向上を図る。

2)指導者は、常に1人1人が若き情熱を持って、指導と運営にあたる。

3)指導者は、常に互いが尊敬しあい、全指導者が交流を密にし、和を大切にし、共に泣き共に歓びあう姿をもって、子どもたちへの団体生活の鑑となる。

4)指導内容は、常に豊かなアイデアと工夫をもって集団で指導にあたる。

5)勝利のみにこだわらず、自らを厳しく律する。

6)常に子どもの目線に立ち、慕われ、尊敬される指導者となる。

7)常に子供に学び、1人1人を育てる心と意欲に燃える。

8)自ら規律とマナーを重んじ、人としての模範となる。

9)子供の技術・生活指導はもとより、団運営・地域活動にも積極的に参加する。

10)日頃より学校、保護者(育成会)・地域社会等と無理なく円滑な連携を保つ。

11)スポーツ活動を通じた、青少年の心身の健全な育成と豊かな生活を目的としたボランティア活動であることを常に自覚する。

3.団員指導

1)すべての子供たちを平等に扱う。

2)体罰は厳禁とする。

3)常に建設的でわかりやすいことばを使って、少年期のスポーツに対する心の芽生えを促し、はぐくむ。

4)子供たちには、仲間のための自分であり、自分のための仲間であるとの仲間意識と協調性ならびに思いやりを育てる。

5)善悪の区別については、厳しさと優しさを併せ持って常にはっきりと指導する。

6)すべての子供たち一人一人に、スポーツの楽しさを充分に体得させる。

 ・精一杯運動ができたよろこび。

 ・仲間とともに運動ができたよろこび。

 ・技能が伸びたよろこび。

 ・何かを新しく見つけたよろこび。

7)子供たちに自主性を促し、指示待ち人間にならないよう指導する。

8)試合終了後には子供たちと反省会を持つ。

9)試合はすべての子どもの晴れ舞台であることを常に意識してあたる。決して罵倒や制裁的言動はおこなわない。

10)勝ったうれしさ、負けた悔しさ等、豊かな感情を育てる。

11)チーム運営は、学年主任を中心として一貫した方針の下に集団で指導に当たる。

4.重点指導

1)子供のマナー、しつけについては、厳しく指導する。

2)スポーツマンシップの育成の場として、次の面については特に厳しく指導する。

 ・挨拶。自主性。

 ・時間厳守とけじめ。

 ・すべての野球用具等の扱い方、手入れ、整理整頓。

 ・練習前後のグラウンド整備、後始末および清掃。

 ・仲間に対する中傷・暴力の排除。

5.執行部支援

 ・団執行部は上記指導方針を実現するために、学年を問わず積極的に関わり、またチームの交流促進をサポートする。

 ・大会における合同チーム編成については、当該チームの意向を聞いた上で、積極的にサポートする。

 ・全団監督コーチ懇親会を積極的に開催し、悩みや問題点の解決、交流、アニマルズ団結の場とする。