報告書

2022年の体験記

2022年の語学研修@Aachenの参加者のうち、2人の体験記を紹介します。オンラインでの開講でした。


クラスの学生は3人(日本人2人、韓国人1人)と少なかったため、とてもアットホームな授業でした。日本で受けるドイツ語の授業と大差ない雰囲気だった点は心残りですが、人数が少ない分、ドイツ語をしゃべっている時間自体は大人数のクラスよりも多かったのではないかと思います。

 授業は3人の先生の持ち回りです。ドイツ語圏以外の地域出身の先生もいらっしゃいました。内容は文法の解説と問題演習が主でした。問題演習といっても無味乾燥なものではなく、ほかの学生と相談しながら解いたり、習った文法を使って自由に作文したりと、楽しく取り組めるものです。リスニングやプレゼンテーションもありました。また、何回か抜き打ちでテストがあり、これらの点数をもとに最終的な成績がつきます。さらに、授業のはじめには雑談コーナーがあり、週末の予定や天気などについて会話をしました。この雑談がなかなか手ごわく、どんぴしゃの単語や言い回しが思い浮かばないために、歯がゆい思いをすることが多々ありました。一方、ほかの国での生活について実際に住んでいる人の話を聞くことができ、とても興味深かったです。

 研修に参加したことによる収穫は主に3つあります。まず、自分が何を苦手としているかが明確になりました。それまでは大ざっぱで偏った勉強の仕方をしていたのですが、授業内で慣れないリスニングや作文をこなしたり、先生の添削を受けたりすることで、看過していた自分の弱点に目を向けるよい機会となりました。

さらに、見切り発車をするのがうまくなった、という点も挙げられます。研修前に受けたドイツ語の授業では、どう表現しようかと逡巡しているうちに、発言のタイミングを失うことがよくありました。研修に参加して場数を踏むことで、とにかく第一声を発しさえすればあとはそのときの自分が考えてくれるさ、という気楽な姿勢で発言できるようになったと感じています。

 最大の収穫は、実際にドイツ語圏に行きたいという意欲が高まったことです。今回オンラインでの参加となり、もろもろの負担が軽くなった一方で、物足りなさが残っています。また、一か月間の授業を受け通したことはささやかな自信にもなりました。そのため、研修前は時たまおぼろげに思い描くだけだった長期留学が、今では次の段階としてはっきりと意識されてきています。

(社会学部4年 H.M.さん)

 

まずは概要から。期間は8/2(火)〜8/29(月)の平日、授業時間はドイツの午前中にあたる日本時間15:30〜19:45、途中休憩が大体17:30ごろから30分間ありました。先生は3人、月火・水・木金と曜日によって担当が分かれており、Rの発音が先生によって異なったりと、私にとっては聞き取りにくい発音をする先生もいました。先生は3人とも女性でしたが、若い先生ほど早口な印象を受けました。指導についても、とにかく話すことを促す先生や、格変化・語尾をきっちりと直しつつ会話を進める先生などスピード感も三者三様でしたが、どの先生もPCを駆使した授業に慣れており、オンラインならではのPC上でのドイツ語を使ったゲームを途中に挟んだりと、飽きることなく毎授業を過ごしました。

生徒に関しては、私のクラスは結果的に3人と非常に少人数でしたので、少し特殊だったのかもしれません。私を含め日本人が2人、韓国人が1人という内訳で、アジア人にありがちな?控えめな雰囲気で、発言しづらいということもなく和気藹々としていました。私自身の性格を考えると、しっかりと考えてから発言出来るこのクラスはとても合っていたと思います。

クラスのレベルはB1でしたが、おそらくこのB1は語彙をぐっと増やすべき段階であるようで、都度ことばの意味をドイツ語で説明することを求められたり、同時に類義語をあげ、ニュアンスの違いを確認したりという場面が多くあったことが印象的でした。またドイツ語で学ぶ内容も、東西ドイツの歴史や移住、エネルギー問題についてなど、大学の授業のような事柄が多く、どの単元も興味を持って触れられるものばかりでした。オンラインという点では、やはり授業時間外に必然的にドイツ語に触れる機会がないことが残念でしたが、一週間も経つと自然と日常生活の中で頭に浮かんだことをドイツ語で表現しようとしている自分に気がつきました。逆にオンラインならではの、毎授業の初めにお互いの所在地の天気や、時事ネタ、週末の予定などを報告し合う時間もあり、ちょっとした楽しみにもなっていました。意外に負担となっていたのが毎日の宿題で、授業内で行うショートスピーチ(プレゼンテーション)の準備や独作文、文法問題からリスニングまで満遍なくかなりの量があるため、午前中にアルバイトなどをしつつ宿題もこなすのはなかなか大変でした。

夏休みという期間に、PCの前で長時間向き合わなければならないオンライン授業を毎日受けるというのは少々つらくもありましたが、幸いにも先生方がとても優しく、始まってしまうとあっという間でした。おかげさまで伸び悩んでいたリスニングも少し改善したように思います。長期間学んでいると新鮮さが失われていったり、楽しさを忘れたりすることがあると思います。私もドイツ語に対してそんな気持ちが少しあったのですが、1ヶ月間、拙くともドイツ語で自分の考えを表現できる体験、そしてドイツ留学を目指す受講者同士の励まし合うような雰囲気を通して、再び勉強し続けようと思えました。

(言語社会研究科1年 N. M.さん)


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