ようこそ!不便益システム研究会のページへ!
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計測自動制御学会「部門連携・活性化委員会」の下位組織(以前は先端融合システムズアプローチ創出委員会の下位組織)である不便益WGが主催する形で,2012年7月から2ヶ月に一度ほどのペースで不便益に少しでも関係する話題を提供しあい,議論する場を設定しました.
計測自動制御学会の会員資格や,教員や学生,会社員などにも関わらず,不便益に少しでも興味ある方はお気軽にご参加いただき,活発に議論していただければ幸いです.
参加費は無料です.参加を希望される方は各研究会の参加申込ページからお申し込みください.
また,何か質問がある方は下記のアドレスにご連絡ください.
第42回不便益システム研究会の案内
日時:2026年9月25日(金)16:00-18:00
場所:現地(○心会(わしんかい)食堂(京都府京都市下京区深草町585-1 シャトーレスト 1F)・先着最大16名程度)
参加費:無料(懇親会費は実費)
参加申込ページ → こちらのGoogleフォームから
内容
第42回不便益システム研究会を以下のように開催いたしますので,ご案内申し上げます.(話題提供(約30分)+ディスカッション(約30分))を2セット予定しております.
話題提供1「不便益の効果は誰にでも同じか? ―メタ認知能力からみた個体差の可能性―」(魏 建寧(ギ ケンネイ)氏(北陸先端科学技術大学院大学 特任助教,日本学術振興会 特別研究員 RPD))
不便益システムでは、一般に害であると考えられている「不便」が、結果として益をもたらすことが報告されている。しかし、同じ不便設計を導入した場合でも、すべてのユーザーが同様の益を得られるわけではないという点に注目したい。私たちがCHI 2026で発表した研究では、認知的オフローディングツール(スペルチェッカー)の効果が、ユーザーのメタ認知意識の水準によって大きく異なることを実証した。メタ認知意識の高いユーザーはツールを戦略的に活用することで能力を維持できる一方、メタ認知意識の低いユーザーはツールに無批判に依存し、能力低下を生じやすかった。この知見から、「不便益」という設計原則についても、その効果にはユーザー間で個体差があり、メタ認知能力がその一因となる可能性があるという仮説が導かれる。すなわち、不便益システムのメカニズムを理解するためには、「不便が益をもたらす」という普遍的な原則として捉えるのではなく、「誰にとって、どのような条件のもとで、不便が益へと転化するのか」という個体差の観点から検討する必要があるのではないだろうか。
話題提供2「不便益システムの核には、自己認識範囲の拡大による評価関数の高次元化が存在するのではないか?」(久野 敦司(ひさの あつし)氏(日本経済復活の会 事務局長))
一般的には害であると思われている不便が原因となって益が発生するものが不便益である。しかし、その益の項目が最初から判明していて、不便による害と不便による益の総合評価値を最大化するというシステムならば、それは最適制御の1種でしかない。ところが、不便益システムでは益の項目は不便の発生の後に、事後的に発見されて、評価関数を高次元化させる。その事後的発見の中身をみていくと、不便が発生した時の自己認識範囲よりも拡大した範囲の自己認識をもとに、益の項目を増やしているように見える。現在の自己+未来の自己、皮膚の内側の肉体+周囲環境、自己+家族などの共同体、というように自己認識範囲の動的拡大が評価関数の事後的な高次元化をもたらすという現象が、不便益システムには内在しているのではないか?