学校案内
マルセイユ日本語補習授業校の年度は、日本の学校と同様に毎年4月に開始、3月に終了します。
国語の授業を毎週土曜の午後3時間、(幼稚部:国語1時間+アトリエ1時間で合計2時間)年間37日程度行います。講師6名に加え、保護者の協力を得て指導体制を整えています。2024年4月現在、中学部4人、小学部21人、幼稚部15人の生徒が通っております。家族的な雰囲気の小規模校です。
通常の授業の他に、入学式、音読会、新年会、学習発表会、漢字達成テスト(毎週)などを行います。
学校の図書コーナーにある、充実した日本の図書・DVDの貸し出しもしています。
【入学規定】
原則として以下の条件が満たされること。
1. 日本語による授業を受けることができる程度の国語力があること(場合により日本語能力テストを行う場合があります。)
2.家庭で学校の学習内容の準備・定着への積極的な指導が出来ること。
3.保護者が学校の運営に参加できること(現在、保護者がそれぞれの可能な範囲で貢献するかたちで共同運営をしています)。
正式に入学手続きを行われる前に、体験入学を行うことが可能です。お気軽にお問い合わせ下さい。
(なお、借用校舎の教室数、その年の予算による採用可能な講師の数など、その時々のやむをえない事情から、結果的に受け入れ人数が限られてしまう場合もございます。なにとぞご了承くださいませ。)
【小・中学部】
原則として、日本の就学年齢(4月1日時点で満6歳)に達していること。小学部の授業は3時限、中学部の授業は2時限あり(各45分)、全て国語の授業です。2024年現在は文部科学省推薦の国語の教科書(光村図書)を使用し、学習指導要綱に沿って授業が行われております。現在まで、全ての学年において、1学年分の国語の教科書の全単元を1年間で終了するという目標を達成しています。
マルセイユ日本語補習校の小・中学部の漢字学習においては漢字テストが2種類あり、毎週行われます。
「漢字達成テスト」
保護者が中心になって運営しているテストで小学校2年生から中学生まで複数の学年を一つの教室に集めて行われます。
2024年度については2時間目と3時間目の授業始め(約5分間)に行う予定です。
「新出漢字テスト」
出題形式は各講師の自由。基本的に教科書の下に出ている熟語や表現の読みや書きを中心に出題しています。
低学年についてはハネや払いを守って丁寧に指導しています。
小学校の6年間で1026字の漢字を学んでいきますが、その内訳は
1年生:80字
2年生:160字(計240字)
3年生:200字(計440字)
4年生:202字(計642字)
5年生:193字(計835字)
6年生:191字(計1026字)
中学1年生~3年生:1110字(計2136字(常用漢字))
となっています。上の学年に上がるにつれ子供達の学習能力も向上してくるのですが、同時に覚えることも多方面で増えてきます。また一般的に漢字は400~500字マスターすると後の漢字は比較的自動的に覚えることができると言われています。そういった意味では小学3年生が漢字学習の山場とも言えます。まずは3年生までの漢字を全てクリアにしておきたいものです。もちろん、中には漢字が得意で既に達成できているお子さんもいるかもしれません。
マルセイユ日本語補習授業校では漢字テストを毎週行うことを習慣とし、子ども本人に達成感を与えると同時に自分のレベルを把握し上のレベルを自ら目指すよう励まして行くことを方針としたいと考えています。
【幼稚部】
補習校入園入学は、日本の入園入学の学齢(幼稚園は満3歳、小学校は満6歳に達していること)に準拠します。但し児童の日本語発達レベルには個人差があるため、入学については保護者とも相談の上、個別に決定していくことになります。幼稚部の授業は、基本的に全ての授業(1、2時間目)を、幼稚部の保護者が交代で行うこととなります。(この点について、入学の際ご理解いただく必要があります。)育児サークルとの違いは、学校という場所で机を並べて勉強できること、長年にわたり複数の保護者によって蓄積されてきたノウハウや指針の定まったカリキュラムなどを拠り所に授業構成ができることにあります。現在、年少、年中、年長の3クラスがあります。
幼稚部の授業の構成は、以下の通りです。
年間授業目標(年少)
日本語で数が数えられるようにする。
机に座って作業が出来る。
先生に言われたことを理解し、行動に移すことが出来る。
線と線を結んだり、点線をなぞることが出来る。
ものの名前と、その使い方を理解し、仲間に分けることが出来る。
語彙を増やす。
年間授業目標(年中)
ひらがな50音をしっかり読めるようにする。(拗音、促音も含む。)
正しい日本語を使って、思っていることや状況を(口頭で)表現出来るようにする。
語彙を増やす。
年間授業目標(年長)
ひらがな50音とカタカナ50音を正確に書けるようにする。
助詞を正確に使えるように訓練する。
絵を見て、簡単な文章を作り、書けるようにする。
語彙を増やす(擬声語・擬態語なども)。
1時間目:
日本語の読み書きを中心とした学習。年中でひらがなまで、年長でカタカナまでの習得を目的としています。
園長が組むカリキュラムを中心に、担当保護者が交替しても、目的に対し一貫性のある授業が展開されるようになっています。
2時間目:
合同アトリエ。工作、音楽、言葉遊び、手遊び、調理実習など各保護者が交代で得意分野を生かして授業をします。日本の季節の行事も2時間目で学びます。
保護者が各自自由な視点で担当することによる多様性が特徴です。読み書きの授業の学習効果を強化するために、読み書きの授業の内容に呼応した内容で行われることもあります。
【授業時間】
授業日はフランスのバカンス期を含む毎週土曜日です。(年間37 回)
【幼稚部】14:00~15:40
1時間目 (14:00~14:45)国語・・・年少・年中・年長クラス
(10分休憩)
2時間目 (14:55 ~ 15:40)アトリエ・・・年少・年中・年長クラス合同
※幼稚園部は各クラス2時間の授業で終了になります。時間割は、年度によって異なります。
【小学部】14:00~16:35
1時間目 国語 (14:00~14:45)
(10分休憩)
2時間目 国語 (14:55 ~ 15:40)
(10分休憩)
3時間目 国語 (15:50~16:35)
【中学部】13:45~16:40
中学一年生 国語(15:10~16:40)…各45分、2時限
中学三年生 国語(13:45 ~15:15)…各45分、2時限
※2024年度は、中学二年生クラスは開講されておりません。
【校舎所在地】
郵便物送付先とは違いますのでご注意ください!
当校は、現地のドーミエ高校の校舎を土曜日のみ借りております。
従って校舎内に常駐スタッフや常駐電話番号はございません。
LYCEE DAUMIER(借用校舎)
46 Avenue Clôt Bey,
13008 Marseille, France
アクセス詳細、連絡先ついてはこちらをご覧ください。
【会費など】
(2024年4月現在)
入学金: 40ユーロ(児童一人あたり入学時に支払い、初年度のみ)
年会費: 30ユーロ(家族単位、毎年4月に1回支払い)
授業料: 小学部・中学部 :一学期 114ユーロ、二学期 152ユーロ、三学期 114ユーロ(小中学部は兄弟割引有り)
幼稚園部 :一学期 66ユーロ、二学期 88ユーロ、三学期 66ユーロ
※授業料は学期単位での支払いとなります。