Part.2
フォルダーとディレクトリ
内容
- ファイル名に関する注意
- フォルダーについて(ディレクトリーとファイル構造) (ファイルを整理しよう)
ファイル名に関する注意
ファイル名は適当につけていただいて結構なのですが、次のような英数字で構成されるものにしてください。例えば、
gebageba.c
filename
this_is_sample.c
20051019.c
など。
また、漢字や / * ? & 等の文字は使わないようにしてください。
フォルダーについて(ディレクトリとファイル構造)
前回、ホームフォルダ内の Documents フォルダ内に C というフォルダを作成しました。そのフォルダ内にさらに work というフォルダを作成してください。そして,そのwork フォルダーにこれまで作成したソースファイル(hello.c)とそれをコンパイルしたもの(hello)を移動してください.こんなことをして,前回おこなったターミナルでの作業(コンパイルおよび実行)には影響ないのでしょうか?(当然影響があります.)
ターミナルを開きます.前回同様,
cd ~/Documents/C/
cc hello.c -o hello
としてみましょう.フォルダー作成等の作業がうまくいっていれば,エラーがでます.なぜなら,コンパイルするべきファイル hello.c を別の場所である work フォルダに移動してしまったからです.
ホームディレクトリ(ホームフォルダー)
ターミナルを起動した時点では,自分はホームディレクトリと呼ばれる位置にいます(ディレクトリとフォルダは同じものだと思ってください).それは,起動時のファイルマネージャーも同様で,起動時にはホームディレクトリの内容を表示しています.先ほどの作業で,ファイルを workフォルダーにファイルを移動してしまったため,ターミナルを起動した後,
cd ~/Documents/C/
cc hello.c -o hello
としても,hello.c というファイルが見つからないのでエラーとなったわけです(エラーメッセージもファイルが見つからないといったものだったはずです).正しくコンパイルするためには,work フォルダー内に自分が移動する必要があります.それには,ターミナルで次のコマンドを実行します.
cd ~/Documents/C/work/
コマンド cd は Change Directory の略で,文字通り自分の位置を変更します.上記コマンドで,work フォルダーの中に移動できたので,改めて
cc hello.c -o hello
としてみましょう.今度はうまくいくはずです.ついでに,コンパイルされたプログラムが実行できるかどうかも確かめておきましょう.
./hello
正しく実行できたと思います.
このように、ソースファイルを管理するときに、フォルダを使うと便利ですが、どのフォルダにファイルがあるかを気にしておかないと、コンパイルや実行がうまくいきません。
ところで,ターミナル上で,そのフォルダー内のファイルの一覧を見たい場合もあるでしょう.次のコマンドで見ることができます(ls は LiSt の略です).
ls -l
ファイル名と,そのサイズ,変更日時などが一覧として表示されます.hello.c や,そのコンパイルされた結果の hello もでていると思います.
さて,今 work フォルダーの中にいますが,ホームディレクトリに戻るにはどうするのか?次のコマンドで,ホームディレクトリに戻れます.
cd
当面はこれだけのことができれば十分でしょう.実際ターミナル上でもフォルダーを作成することができるのですが,フォルダーの作成,ファイルの移動,ファイルのコピーはマウス操作で行うことにします.(Windows や Macintosh を使いなれた人は何も問題ないでしょう)