第1回ワークショップ

減災情報システム合同研究会第1回ワークショップ

"ひと"と"情報"を考える

日時:2012年4月20日(金)

場所:有明の丘基幹的広域防災拠点施設

本部棟 レクチャールーム

https://sites.google.com/site/drisjw/event/workshop-2012-04-20

主旨

東日本大震災から1年が過ぎ、復旧・復興への取り組みが始まる中、発災直後の救助・救援、あるいは発災前の備えに対する検証・反省が進められていま す。このなかで情報技術については、SNSやクラウドなど新しい技術の活用の芽が出てくる一方、情報インフラの脆弱性や紙・白板やファックスによる旧来通 りの情報伝達の非効率も露呈しました。これらをふまえ、地域安全学会と電子情報通信学会情報システムソサイエティは、合同で「減災情報システム研究会」を 設立し、今回の震災での情報技術の活用と問題点を共有すると共に、再び来襲するであろう大災害に対しより効果的な減災活動を支援できる情報システムの在り 方や要素技術を議論する場を設けることとしました。

この合同研究会は、これまで各々の専門に閉じこもりがちであった防災・情報両分野の研究者が一堂に会し、専門の壁を超えて意見を交換することを目的 としています。これまで地域安全学会では、各地域の自治体などと共に、防災体制構築や救助・救援の手法開発に取り組んできています。また、電子情報通信学 会においても、災害に関連した情報技術が様々な形で研究されてきています。しかしこれらの技術がバラバラのままでは、現実の災害で有効に活用できる情報シ ステムを構築・発展させていくことはできません。この研究会を契機として、防災・減災という重要な課題に対する分野融合をなしとげ、社会に貢献できる技術 基盤や運用手法を確立することを、みなさまとともに目指してきたいと思います。

今回はその手始めとして、東日本大震災で様々な活動をされた方に、その経験を紹介していただき、何が問題だったのか、何が可能だったのか、について の理解を深めていきたいと考えています。また、パネルディスカッションでは、できるだけ多くの方に意見をいただき、災害大国日本での安全・安心社会の実現 に向けた活動の方向を見極めていきます。

みなさまの御参加をお待ちしております。

プログラム

[10:00-12:00] 第1部:有明の丘基幹的広域防災拠点施設 見学

有明の丘基幹的広域防災拠点施設」は首都直下地震発生時 に現場の活動拠点である 「緊急災害現地対策本部」(政府現地対策本部)が設置され ることを想定した施設です。本施設は首都圏が災害に見舞われた際も機能しつづける 必要があるため、免震装置、自家発電装置等々、様々な設備が設置されており、政 府・首都圏の自治体が共同で災害対応を行うオペレーションルームもあります。実際 に政府の災害対応が実施される場所を見る良い機会ですので、是非ご参加下さい。

[13:00-15:30] 第2部:招待講演

講演者

(講演順序は今後調整で前後します。ご承知おき下さい。)

    • 日本IBM クラウド&スマーター・シティ事業 事業戦略部長

    • 樋口正也

    • 「震災後の復興に向けたICTの活用事例と「SAHANA」の取り組みご紹介」

    • Georepublic Japan CEO (sinsai.info総責任者)

    • 関治之

    • 「sinsai.info や OpenStreetMap によるクラウドソースによる情報収集システム」

    • 朝日新聞社 編集委員

    • 中村通子

    • 「災害をどう伝えたか-報道の現場から」

    • 仙台市総務企画局情報政策部 参事(兼)情報政策課長

    • 今井建彦

    • 「東日本大震災と自治体ICT」

    • 岩手県矢巾町役場 企画財政課 統計情報係 主査

    • 林野 幸栄

    • 「行政情報システムの復旧活動について」

[15:40-17:00] 第3部:パネルディスカッション

招待講演者の方々及び研究者代表にパネラ〜になっていただき、今後予想される大災害に対して、どのような情報サポートが必要とされ、また可能なのか、さらには、それを支える技術的な準備や体制作りはどうやって進めていくべきかを議論していきます。

    • パネリスト

      • 第2部招待講演者の方々

      • 井ノ口宗成氏 (新潟大学)

      • 江渡浩一郎氏(産業技術総合研究所)

[17:00-17:10] Closing Message (石田亨氏(京都大学))

[17:30-19:30] 懇親会

ワークショップ申込受付終了

お陰さまで予定の申込数に達しましたので申込受付を締め切らせていただきます。

参加申し込み方法

参加費

第1部〜第3部: 2,000円

懇親会:5,000円程度を予定しております。

    • 注意:

        • 参加費は会場で現金でお支払下さい。

        • 第1部、第2部の間の昼食は各自お取り下さい。

主催