2009.12.28.ハンギョレ新聞 「日本海」の代わりに「朝鮮海」~韓国の扱い変わった世界のゲーム業界

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外国ゲーム会社の韓国を見る目が変わった。地名表記から慎重になった。独島(ドクト、日本名: 竹島)をめぐり韓日間論争がやりとりされる中、最近、ある日本ゲームが東海を「朝鮮海」と表記した。日本開発会社コーエイは人気ゲーム「大航海時代オンライン」のオープニング映像に東海を「日本海」ではなく「朝鮮海(Mer de Coree)」と表記した。日本が「東海」の国際標準名称を「日本海」と主張する状況で今回の表記は韓日両国ゲーム業界に少なくない論争を起こした。

日本ゲーマーらは「日本でサービスされるゲームで朝鮮海と表記されるのは理解できない」として「韓国の顔色を見ているのと違うか」と反発した。反面、韓国利用者は歴史歪曲を日常的に行てきた日本ゲームが今や正し始めたと歓迎している。ゲーム会社側は「ゲームの実際の背景の17世紀に製作された地図を土台に客観的に作った」として「朝鮮海」表記を認めた。大航海時代オンラインは日本以上に韓国でも人気があるゲームで、韓国側の意見を反映しないわけにはいかないという態度だ。

外国ゲームで縮小・歪曲された韓国の英雄も再評価を受けている。「大航海時代オンライン」では李舜臣(イ・スンシン)将軍を主要キャラクターとして登場させた。日本軍を撃破した李舜臣が日本のゲームで肯定的に評価されるのは異例だ。開発会社は光化門にある李舜臣の銅像を土台にキャラクターを再創造したと明らかにした。

中国ゲーム「隋オンライン」(写真)では高句麗の英雄、淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)が登場する。中国の隋を背景にした「隋オンライン」は中国東北工程で敏感な歴史的事件をゲームで再構成した。 淵蓋蘇文はゲームの中の4大高手(?)の1人として登場し、主人公に「高句麗図法」を伝授する。ゲームでは隋が高句麗を侵略して敗退する場面が登場する。高句麗の逆襲で危機を迎えた隋を助けるミッションもある。高句麗は辺境の小さい国ではなく、恐れと憧憬の対象と表現された。淵蓋蘇文も中国史に影響を及ぼした人物として出てくる。高句麗を編入して韓国の英雄を悪党に変 身させた以前の中国ゲームとは異なる姿だ。

韓国市場に対する待遇も変わった。世界1位のゲーム会社ブリザードは自社の代表作「スタークラフト2」を米国ではなく韓国で初めて公開した。グローバルゲーム「ワールドオブウォークラフト」では韓国側の意見を反映してゲームの中に崇礼門を追加した。日本ゲーム「真・三国無双オンライン」は日本より韓国の意見を先に反映した。韓国人の好みに合わせて速度感を生かした「名将 乱舞」コンテンツを追加した。

専門家たちは韓国のオンラインゲーム市場が大きいため、外国の視線も変わるほかないと説明 する。CJインターネット、パク・ジョンピル理事は「オンラインゲームに対する情熱がとりわけ高い韓国で認められたゲームは世界で通じる、という認識により外国ゲーム会社の韓国見直しが活発

になっている」と話した。

イ・トクキュ記者