設立趣旨

今日本で会社は株式会社で250万社、個人も入れると500~600万社と言われております。

其の内上場企業は約4,000社、大企業と言われている会社は数万社、100年以上続いている会社が20,000社で、これは世界一です。年間売上1億円未満の会社が90%以上、4,000万円以上の経常利益を上げている会社が約25,000社です。

ここで深刻なことは、赤字の会社が全体の70~80%と言うのが現実の会社の姿です。

この事は何を意味しているのでしょうか、医者、調理人、デザイナー、電気技師など、どんな仕事もその仕事に入る前には学校があり、其処で勉強をしてから実社会に入る事が当たり前です。

そんな中、唯一そのような制度が無いのが社長という仕事です。

私も35歳で会社を立ち上げて4~5年間は毎日朝から晩まで努力をしても売上は上がらず、利益は赤字と黒字の間の往復でした。

毎日色々な本を読み、知人にも相談しましたが、明確な答えを出してくれる人は有りませんでした。

そんな時に、1通のDMが目に留まりました。そこには「社長の姿勢」と書かれており、

それが一倉定先生との出会いでした。

早速申込み、東京駅近くのパレスホテルで聞いた最初の言葉は衝撃的なものです。

「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも全て社長の責任です」

その言葉でこの人についていこうと思い、直ぐにセミナーの申し込みを行いました。

毎月2日間、会費は1回75,000円、8年間1日も休まず出席しました。

1年間全てのコースを受けると経営計画書の作成セミナーに参加出来ます、

初セミナーはカナダのバンクーバーで、期間は10日間でした。

参加料85万円の支払いは何とかしたのでしたが、今から考えるとよくあの状況で10日間も時間が

取れたものだと思います。

その時の自分の中には「お金も人脈も何もない自分がこれから生き残るには、ただ1つ経営の勉強をして

知恵を出すしか生き残れない」と言う思いでした。

10日間も留守にしたセミナー中、社内でも思いがけない事が起こりました。

それは、社長がいない間も社員が懸命に働いてくれて、業績も落ち込まなかったのです。

セミナーに参加した事で、素晴らしい一生涯の経営者仲間も出来ました。

それから35年、その付き合いは今でも続いており、会社の危機にはどんなに助けてもらったことか。

経営者の最高の贅沢を1つ上げるとしたら、それは経営者になった事によりどんな悩みでも打ち明けられる素晴らしい友人達が出来たことです。

10年前に会社の1部事業を東京1部上場企業に譲渡して、これからの人生をどう過ごすかと考えた時に、

自分が出来る最高の社会貢献は10数年のサラリーマン生活と30年間の社長経験を今の中小企業の

経営者達に教える事が残された人生の使命と思い、ここにコスモ経営塾を開設したのです。