本ページをご覧いただき、ありがとうございます。
日中間の学術交流が難しくなっている今も、本研究会では草の根的な交流が続いております。
つながりを絶やさないための小さな試みとして、本研究会で共有された最近の中国に関する情報を、試験的に発信していきます。
現在、【新刊紹介】と【メディア情報】を中心に掲載しております。随時更新予定です。(2026/06/13)
【イベント情報】
「心惹かれるチャイナドレス ―― 100年前のモダン都市に生まれた美の装い」
日中友好会館美術館にて、2026年5月29日~2026年6月28日まで開催。
約100年前の中国女性に愛されたチャイナドレスに焦点を当てた特別企画展。
本研究会でも、旗袍にお詳しい、旗袍を持っている方は多かった印象です。会期中にぜひ。
【新刊紹介】
中国在住の会員から紹介してもらった、中国研究にまつわる新刊情報コーナーです。
■『新家庭革命:女性主义视角下的现代中国家庭图景』
(計迎春、人民文学出版社、2026年1月)
本書において著者の計迎春は、「モザイク家族主義」という新たな社会学的概念を提起し、中国現代家族における複雑な関係性を多角的に分析している。すなわち、伝統と近代、父系と母系、夫婦関係と世代間関係、感情と経済、親密性と倫理規範、個人の権利と道徳的義務といった多様な要素が交錯し、共存する家族の実態が描き出される。また、女性の結婚・出産経験、家族内における女性同盟の形成、職業キャリアと家庭役割との葛藤といった問題に焦点を当てつつ、世代間の権力関係の再編、結婚観の変容、高額な彩礼(婚資)問題、孝道の変容、家事・育児分担など、中国社会における重要な家族問題を幅広く論じる。
■『呐喊与彷徨:晚清民国女医者探骊』
(黄天骄、中国科学技術出版社、2026年1月)
本書は、晩清から民国期にかけての女性医師集団を体系的に検討した学術研究書である。従来の中国医学史における叙述枠組みを乗り越え、女性医療従事者という視点から歴史を再構築している点に大きな特徴がある。また、医案、新聞・雑誌、档案資料、名簿など多様な史料を総合的に活用し、近代女性医師の職業実践および生活実態を復元するとともに、女性医師の専門職化が女性解放、医学の近代化、公衆衛生意識の刷新、さらには近代医療体制の形成に果たした役割を明らかにしている。
(出典)
https://gxy.bucm.edu.cn/xwdt/f03157e629184ba69dfd842bce691d07.htm
【メディア情報】
日本で見られる中国関連の番組などをまとめております。
(内容について)日本への移住=「潤日」に着目したドキュメンタリー。新型コロナウイルス流行下で、インテリ層や富裕層の日本への移住が広がったことは認識していたが、番組によれば新しく事業を始める人など、その層は拡大しているようである。
(余談)2023年春、ロックダウンが明けてやっとの思いで上海に行けると思ったら、日本移住ですれ違いになってしまう上海の友人がちらほらいた。新しく作る会社の名前を相談されたこともあり、今思えばあれはまさに潤日であった・・・
・2026/4/17 NHKドキュメント72時間「 池袋“チャイナタウン”のフードコート」
(内容について)名前をぼかしてもすぐにぴんとくる、ここは「友諠食府」である。寝巻き姿の中国人留学生が、阿姨たちに構われながら一人ご飯しているのが中国らしくてよかった。中国と日本社会が交差する場でもあるので、日本育ちの中国人の子が母の故郷の味に慣れず神妙そうに食べていたり、大学生のバンドマンたちが予想と違う味が楽しいと笑いあっていたり、市民レベルだとぶつかり合うことなく隣人でいられるのを思い出した。今後も保っていきたい光景である(NHKも報道でもっと強調すべき)。
(余談)JR池袋駅の「西口(北)」出口は、「友諠食府」にかぎらず、留学生さんについていくとおいしい店を教えてもらえるので楽しいです。びゃんびゃん麺が好きです。