新校舎になって早5年、節目の年の春高祭です。まあ、特に何があるというわけでもありませんが。東武野田線も複線化され、春日部駅のホームの雰囲気も少し変わったようです。電車が到着し乗り込むとそこは異様な空間で、乗車率100%くらいでそのうち8~9割が女子高生です。何年か前に来たときも同じ時間に乗りましたが、そのときは半分以上が男子高生で、時勢も変わっていくのだなとふと思いました。黄色い声に戸惑いつつ八木崎駅に到着しました。校内に入る前に春高近くのセブンイレブンに行きました・・・、がつぶれていました。あれあれ、これから買出しどうすんのかな。当惑しつつ旧校門から入りました。かつての理科館跡地はいま野球のグラウンドになっており、昔を偲ぶものは残っていませんでした(尤も化学部員が野球をやっていた場所ですから、使用用途は同じかな)。
化学実験室へ向かう前に、学生時代食べた、かき揚げ、肉巻や春高丼などをもう一度味わいたいというノスタルジアを感じつつ、ふらふらと食堂に向かいました。昔の食堂の光景と比較するとその差に愕然とします。旧校舎時代の飯場のような食堂と比べると新校舎の食堂は開放的でモダンなので男子校というような圧迫感を感じません。でも、昔の雰囲気のほうが好きだったんだけどな。さてメニューですが、期待していた肉巻や春高丼が姿を消していて、いまラーメンが大人気なようです。食堂からはみ出して行列ができていました。並ぶのがいやだったので私はラーメンをあきらめ天ぷらそばにしました(そんなことはどうでもいいですが)。
化学実験室に着くと部員がお客さんに説明をしていました。ああ昔自分たちも化学マジックをやっていたときがあったんだなと思うと感慨深いものがあります。ケミカルガーデン(水ガラス)、金属イオンの定性反応、原子模型と懐かしいものばかりです。火遊びはさすがに禁じられているようですが(当時はかなり盛んでした)、その分、原点を突いた研究をしているようで安心しました。昨今、化学離れが進んでいるようですが、展示を見てこれをきっかけに化学に興味を持ってくれる人が増えたらな、と期待しています。でも、薬品を出しっぱなしにしたり、必要以上に試薬を使ったりするのはよしましょうね。部員の勇姿を撮影しましたが、撮影者(私)の腕が悪いため荒い画像になってしまいました。ごめんなさい。
GFFが始まるので、校庭に出ました。今は第二グラウンド(プールの横)で行われています。フォークダンスが始まりましたが、女子高生が多いので昔ほど相手を探すのは困難ではなくなったようですが、なんだかなぁと思います(ひがみ?)。10年くらい前は、ジェンカの用意をしている連中がフォークダンスの曲が途切れる度に飛び出してくるので、制止されている光景を何度も見たような気がしましたが、美化されて記憶されているのかなぁ。もう少し荒ぶる春高魂を見たかったような気がしました。
(文:佐野(47回卒))