春高祭レポート2000

春高祭に行ってきました。新校舎で行う初めての春高祭です。八木崎の駅から当然のごとく八木崎銀座を直進してゆくと、そこは既に校門ではなく、やむなく引き返すことに。駅を降りたらすぐに右折して、八幡神社へ向かう途中、左手が新校門です。プログラムを受け取り、化学実験室へ向かいました。とはいうものの、化学実験室がどこにあるのか知りません。2階だという聞き齧りの情報をたよりに見渡すと、窓に「化学部」の文字が。やってるやってる。安心しました。

理科系の実験室は立派な造りで、広いスペースに大きな実験台が配置され、また化学実験室は2面に窓があり、明るい室内です。我々は爆発その他で天井を焦がしたり実験台に穴を開けたりしましたが、そんなことは許されない雰囲気です。

岩田先生の案内で校内を回りました。2001年の総会を行う会議室は、職員会議等で使用する場所のようです。前回の総会で使用した記念館1階の2/3位の広さでしょうか。マイクの使用や資料提示も可能です。落ち着いた雰囲気の部屋でした。懇親会を予定している食堂は吹き抜けの開放的なスペースです。中庭が見渡せます。昔の食堂を思い出すとその差に愕然とします。私が1年生の時の食堂(昭和57年前期)は、暗くて独特の雰囲気がありました。その後改築された食堂は(昭和57年後記)明るくなりましたが、プレハブで、夏は無茶苦茶暑かったのを覚えています。新校舎の食堂は天国のようです。尤も、いつもは春高生があふれんばかりに列を作るのは、変わらないでしょう。

特別に音楽ホールの中に入れてもらいました。オーソドックスな箱型ホールで、客席は緩やかな階段状です。キャパは400人位です。1学年分ですね。音響、照明などの設備も完備しています。造りは本格的、というよりも本物です。ここでブランデンブルグを聴きながら午睡をしたらどんなに心地良いか、と不謹慎な想像をしてしまいます。

その他、畳敷きの部屋(合宿に使うらしい)やコンピューター室など、充実した設備に驚かされました。図書室は一般にも解放されているようです。当日は休館で入れませんでした。その他、立派な自習室があり、試験前は席とりが激しいようです。最も見慣れないものは、靴箱(!)でした。土足の男子高になぜ靴箱が必要なのか(共学では靴箱はメールボックスとしての役割がありますが)?聞くところによると、体育等の後に泥を校舎に持ち込まないよう、運動靴等を履き替える為に全生徒分用意したとのこと。そういえば、靴箱の無かった我々は、年度末に鎌を持って教室の隅で固まっているワックスと泥の混合固体を削り取ったものです。そんな姿も、もう見られないでしょう。

職員室というのは、簡単な打ち合わせをする場所のようで、先生方は各教科毎の研究室に主にいらっしゃるようです。

校舎の端から、グランドを見渡しました。わさび色の校舎、理科館、図書館や記念館のあった場所、我々が野球をした裏庭は、ただの更地です。

以上、新校舎の感想です。最も感動したのは、トイレの入り口に扉がついたことでしょうか。

帰り路、「グランドコンディションが悪い為、フォークダンスは中止です。ジェンカはやります」という実行委員の放送が聞こえました。春高魂を観た気がしました。(文:中島)