プログラム

【特別企画:はこだて国際科学祭 共催イベント】

『サイエンスダイアログ』

8月17日(土)14:30-16:00 @ 五稜郭タワーアトリウム

深谷宏治(レストラン・バスク) 美馬のゆり(サイエンス・サポート函館 代表/公立はこだて未来大学 教授) 山肩洋子(電子情報通信学会 食メディア研究会 委員長) ※サイエンス・サポート函館との共同主催

2013年はこだて国際科学祭のテーマは「食」。食の過去、現在、未来について、函館から食についての活動を発信し続けている、バスクのオーナー深谷宏治さんとともに考えます。後編では、日本において料理メディア研究の最前線で研究なさっている山肩さんにも加わっていただき、鼎談形式で、未来の食について考えていきます。 科学祭のオープニングイベントであるこのダイアログが、同日同会場で始まる企画展「みんなの食卓-もう一度、「いただきます」からはじめよう 。」へと皆様を誘います。

【チュートリアル】

『レシピの言語処理の現状』

8月18日(日) 13:30-16:00 森信介 (京都大学学術情報メディアセンター) 笹田鉄郎 (京都大学大学院 情報学研究科) 前田浩邦 (京都大学大学院 情報学研究科)

レシピの手順説明の文に対する自然言語処理の現状の取り組みについて説明する.具体的には,文中の単語と品詞を同定する形態素解析,食材や道具,調理者の動作表現を同定する固有表現抽出,動作表現とその対象の統語的な関係を推定する係り受け解析を扱う.これらの処理についてツールの利用を含め紹介する.

『メディア処理による調理コミュニケーション支援』

8月19日(月) 9:30-11:00, 11:00-12:00 (実習) 辻秀典 (情報セキュリティ大学院大学)

キッチン同士を繋ぐ「遠隔調理コミュニケーション」の実現を目指し,開発してきた映像通信プラットフォームIwaCamについて説明する.IwaCamは遠隔映像コミュニケーションに必要な基本機能を備えており,映像・音声ストリームに対するメディア処理APIを開発者に提供する.開発者は,映像・音声処理の部分だけを実装すれば,プラグインとして簡単にIwaCamへ組み込むことができる.本チュートリアルではIwaCamの利用方法,及びプラグインの簡単な実例について紹介する.

【講演会及び実演】

『科学に裏打ちされたシフォンケーキ作りの魅力』

講演:8月18日(日) 16:10-16:50 実演:8月19日(月) 13:00-17:00 村重伸一 (創作シフォン研究家)

食感が絹織物のように軽いことから名付けられたアメリカ発のシフォンケーキは,「しっとりふわふわ」が身上.経験的要素が強いシフォンケーキは初心者にはかなり高いハードルになっており,作り手に広範な技量を求めている.ここでは,「シフォンは科学」ととらえ,重要度の高いメレンゲと混ぜにフォーカスして,作業内容と判断基準を実践を交えて解説することにする.

【懇親会】

8月18日(日) 19:00-21:30 レストランバスク

ひとり5,250円のお食事を予約してあります.(ドリンクは別)

【特別企画:調理観測共同実験】

準備編 8月19日(月) 11:00-12:00 収録編 8月19日(月) 13:00-17:00, 17:30-19:00 (自由テーマ)

【研究発表&ディスカッション】

8月20日(火) 9:30-12:00 有志による研究発表とディスカッション(20分発表,10分議論を予定)

    • 遠隔認知リハビリテーション環境における生活行動ナビゲーション -料理行動にからむ現在の到達点-
    • 食事ライフログアプリFoodlogの紹介
    • 料理画像からの素材推定
    • 荷重センサを用いたインタラクション検出
  • 献立決め会話における認知的特性
  • 料理レシピからの調理上のコツの抽出