Mt.Teide, 2011/3/30 撮影
海外旅行の行き先を選ぶ際に、トレッキングスポットがあることは私の最優先事項の1つです。カナリア諸島を選んだのも、スペイン最高峰のテイデ山(3,718m)があるのと、途中3,555mまではロープウェーで登ることができて、許可証さえとればそこからは自力で山頂まで行けるというお手軽さ?に惹かれたのが大きかった気がします。(Wikipedia テイデ山 および テイデ国立公園サイト 参照)
ただし知っていたことはこれくらいで、あとは許可証をサイトで取り(ほんとに取れたのか非常に不安だった)、テイデに1つだけあるパラドール(国営観光ホテル)を予約し、とりあえずバスがあるらしいリゾートエリアのホテルを取ってあとは現地で聞けばいいやと思ってでかけました。以下、実際に現地で知ったこと集です。
テイデ山周辺についてざっくり
テイデ山はカナリア諸島のテネリフェ島という島にあります。山周辺はおっきな国立公園になっていて、山のふもと2000m付近には国営の観光ホテル(パラドール)があります。
テネリフェ島にはPuerto de la Cruz (プエルト デ ラ クルズ)という地域が海辺のリゾートエリアになっていて、そこからテイデ山に毎日バスが運行されています。(1日1往復)
時刻表は観光案内所で手に入ります。(※混んでいます。おじいちゃまおばあちゃまが多いせいか、ぜーんぜん列が縮まらない。働いている人もそんなに急いでない。)
(時刻表の写真をのちのち追加したいけど、まだ見つからない。。)
あと最初にも書きましたが、許可証はWeb(English)から申請できますが、はやめに予約をお勧めします。意外とさくさく埋まっていきますので。予約時間については読み進めた先のTipsを参考にしてくださいw
バス乗り場でのテイデ行きバスの見つけ方。
こういった特徴をもったひとたちの集団がいたら、これってテイデ山に行く?と聞いてみることです。
リゾート〜テイデ山まで
バスに揺られることだいたい2時間くらい。途中いくつか止まりますが、このバスの最終到着地はパラドール(国営観光ホテル)で、その一個前で明らかにここがテイデ山のロープウェー乗り場ですね、というところに止まります。
私は山頂許可証の時間が3時から5時だったのと、パラドールに一泊することにしていたので、最終到着地のパラドールで降りました。駐車場には車がいっぱいで、観光客もいっぱい!リゾートエリアは曇りがちだったのに、超晴天!雲の上にある感じでしょうか。
パラドール周辺について
パラドールにチェックインして荷物(スーツケース2個)を部屋に入れ、着替えを済ませて外へ。駐車場入口近くにある観光パンフ置き場でテイデ山の観光パンフレットをもらい、売店で昼食を買って食べました。しっかりしたレストランはなく、日本のパーキングエリアみたいなものを想像するといいと思います。
さて、テイデ山に登るには、テイデ山のロープウェー乗り場までは戻らなくてはなりません。バスで10分もかからないくらいでしたが、歩くと1時間くらいはかかるとのこと。パンフレットにはトレッキングルートが載っており、パラドールのお姉さんに聞いたら1時間ちょっととのこと(しかも初心者コース)。普通に道路をあるいて行ってもいいのですが、歩道はないし車はびゅんびゅん通るので、準備運動がてら歩くことにしました。
パラドール〜テイデ山ロープウェーまでトレッキング
しかしそこは高度2000mの大地。太陽を遮るものはなく、トレッキングルート的なものも後半なくなりました。(てきとーだ。)途中いくつかチェックポイント的な目印があるのですが、なんど見失ったことか。。ただし森の中というわけではないので、もどることはできるわなという安心感はありました。道無き道を進むこと1時間半。ようやくトレッキングルートを終え、そこから数百メートル上にあるロープウェー乗り場までは普通の道路を歩きました。ここまでの命をつないだのは「水」と「チョコ」と「ポテチ」でした。。おそらく3つ目はあまり意味はないと思います。。水はちょくちょく飲んでいたのですが、なれない高地のせいか頭の後ろがどくどく、ガンガンしてきて、チョコを食べて休んだらちょっと回復しました。水だけだと飽きるし、山登りにもよく持参するような行動食的なものも用意しておくといいと思います。売店にはそんなに売っていないので、リゾート地のスーパーで手に入れていくのがいいと思います。私は水もアクエリアスもスーパーで手に入れておきました。
ロープウェー
で、やっとロープウェー。一人25ユーロくらい。高い!クレジットカードが使えた気がします。
写真を取ってもらって(あとから買うかどうか決められるアレ)ロープウェーに乗り込みます。
8分くらいで到着。ロープウェー終着地からの眺め。生後数カ月っぽい赤ちゃんもいました。雪もかなり残っています。
山頂へ
そこからさらに山頂に登るためにゲートに向かいます。お兄ちゃんが待っています。リストを持っているようだったので、名前を伝えたら、許可証がいるんだ!帰れ帰れ、の一点張り。ウェブからの申し込みではそんなプリントアウトが必要な画面はなかったのに!!でも一応、相方が画面のコピーをとっていたのでそれを見せたらようやくリストと照合し、「なーんだ日本人は今日は二人だけだからおまえたちしかいない、入れ入れ!というか地震大変だったな(と手を合わせられる)」と態度が変わりました。
※ウェブで申し込んだ場合、申し込み確認画面のコピーは必ず持って行きましょう。申込番号みたいなものが載ってます。
ゲートを過ぎて登り始めるところからの山頂の眺め。もう3000Mを超えているので呼吸がつらい。。
ここから山頂まで登ること30−45分。途中、息が切れる切れる。5歩進んで、1分休む、みたいな感じでした。途中下りてくる人に、「あとどれくらい?」と聞くと、「15分くらいかな。the view is worth climbing」なんて言われる。15分も無理よ。。と思いつつここまで来るまでの苦労(1時間半の苦しい炎天下トレッキング、揺れまくるバス、ゲートでの冷たい対応、等々)を思うと引き返すのも悔しく、ちょっとずつ登り続けました。(この時点で、相方とは完全別行動。それぞれの戦いでした。)山道というより、岩の階段っぽいルートです。
そして硫黄のような煙が立ち込めてきたなあーと思ったらやっと山頂っぽい光景が!空超青い!
しばし光景を楽しみつつ、17時までにゲートに戻らないと閉められちゃう(やりかねない)ので急いで戻りました。
ロープウェーで下に戻り、そこからはまた宿泊先のパラドールまで炎天下1時間半の徒歩。。。今回はトレッキングルートではなく道路を歩きました。途中、古い車がボロボロの私たちを見て、「乗せていこうか?」とバックして戻ってきてくれましたが、「パラドールまでだから」といったら「ははは、じゃあがんばれよ〜」と行ってしまいました。
テイデ山に行く時に注意したいこと
ここでようやく理解したのが、自分たちみたいな旅行をしている人はいないということ。基本、みんなレンタカーで来てレンタカーでリゾートなりパラドールに戻って行くのです。リゾートから来る人は、もっと早い時間に山頂を予約して、帰りのバス(テイデ山〜プエルト デ ラ クルズ)でリゾートに戻るようです。テイデ山以外は観光場所がないので、タクシーもない。レンタカーで動けないお年寄りは、リゾートからバスで来て、山頂に上り、バスでリゾートに戻るという日帰り旅行を楽しむんだな。。。ということに気が付きました。きっと英語やスペイン語のガイドブックにはそういうTipsが載っていたのだと思います。テイデ山には国営観光ホテルがあります=テイデ山と観光ホテルは近い、じゃないんですね。思い込みって怖いなーと思いました。
あとは日差しがものすごいので、帽子は必須です。私は頭の分け目が真っ赤になってしばしブラシができませんでした。
パラドールは広くてリゾートの4つ星よりもずっと快適でした。夜には満点の星空。(これも旅行先の私的ポイント)帰国後ネットでも話題になっていましたが、こんな星空が。(肉眼だとこんな風には見えないけど、それでも星の嵐。)
The Mountain from TSO Photography on Vimeo.
みなさんには是非、レンタカーでテイデ山を訪れてパラドールにも宿泊することをおすすめします。