近年、グローバル化の進展とともに、ASEAN諸国では、日系企業のみならず、地元企業や多国籍企業から、日本語ができる卒業生の需要が高まっています。
そこで求められる資質や能力とは何なのでしょうか。それは、ことばを流暢に操ることだけではなく、グローバルな視野をもち、グローバル社会を生き抜くことのできる力だと言われています。では、そのような能力、そして、21世紀型スキルの習得に、日本語教育はどのように貢献できるのでしょうか。
このたび、シンガポール国立大学とシンガポール日本語教師の会では、これらの課題に取り組むべく、日本語教育国際会議を開催することとなりました。本会議は、「日本語教育・学習の意義を再考する~垣根を越えた連携~」をテーマに、行政、企業、教育関係者、日本語学習者が集い、それぞれの立場からの知見を共有するものです。さらに、グローバル人材育成には垣根を越えた連携が必須であるという認識の下、企業と日本語学習者が出会い、意見を交換できる場も設けたいと思います。基調講演、パネルディスカッション、ASEANシンポジウム、ワークショップ、ネットワーキングセッションなどを通して、21世紀の人材育成のための連携を図る機会としたいと思います。日本・シンガポールをはじめ、アジア諸国から、多くの皆様のご参加をお待ちしております。