固体力学解析による正常圧水頭症の脳実質変形解析

研究者  飯島 悠太(大学院生)

大脳半球の隙間である脳室の異常拡大を生じる疾患を水頭症と呼び,中でも脳室内の圧力上昇を伴わないものを正常圧水頭症と呼ぶ.

正常圧水頭症において,脳実質全体の特徴的な変形が知られているが,この変形を生じるメカニズムは明らかでない.

本研究では,脳実質を固相と液相の2つの相を有する多孔質弾性体とモデル化し,脳実質変形の計算力学解析により,正常圧水頭症の特徴的な脳実質変形のメカニズムを検討する.