インド・ワークショップ(National workshop on Combating Child Labour and Child Trafficking)

報告

インド、ベンガルール(Bengaluru)で2016年8月18日19日の2日間にわたって開催された「児童労働と児童人身取引撲滅ワークショップ」は、インド全国から50名のソーシャルワーク専門職・研究者・学生が参加し、法律専門家、政策立案専門職、NGO国連コンサルタントを含む専門職による情報提供を含め、大変活発な議論が行われ成功裡に終了した。

このワークショップは、国際ソーシャルワーカー連盟アジア太平洋地域(IFSWAP)と日本の社会福祉専門職団体協議会(社専協)が企画し、日本の社会福祉振興試験センターの助成を受け、インドのソーシャルワーク専門職団体がプログラムの企画と運営を行った。

ワークショップの会場は、ベンガルールのChrist University内の会議室で、同大学の社会福祉学部の全面的な協力を得て、開催された。

プログラムに関して、添付の資料を参考にされたいが、ワークショップ1日目は、開会式でIFSWAP会長である木村真理子氏などがあいさつで登壇し、政策立案者からの基調講演が行われた。その後、児童労働の政策展開の法律専門家や研究者からあり、午後は実践家の挑戦が紹介され、ユニセフやNGO・公的機関の連携が語られた。2日目は、児童労働への政策課題や児童への支援方法について発表があり、その後3つのグループに分かれ討論がなされた。最後に、討論の内容の発表があり、参加者からのフィードバックを受けて閉会した。参加者からは、ソーシャルワーカーが児童労働に取り組む技術や活動を学ぶ大変有意義なワークショップであり、今後も継続して開催してほしいとの意見が多かった。

ワークショップと並行して1年前に結成された、インド国内の専門職組織団体のコーディネーティングボディIndia Network of Professional Social Workers’ Associations(iNPSWA)の総会が開催され、6つの地域組織の会長が出席して、活動報告を行っていた。組織へ加入するようワークショップの間に広報がなされ、国際組織(IFSW)に加入した意義を伝達している様子がうかがえた。

報告書(当日の写真付き)

プログラム

パンフレット

報告者:木村真理子・平田美智子