マドヌキマット / マウント MATTING / MOUNT
マドヌキマット / マウントについて
額装物の周囲に配置されている台紙がマドヌキマットです。前面部は額装物のサイズに合わせてマドがくり抜かれ、くり抜き部分は通常斜めにカットされています。台紙は「マットボード(マット台紙)」と呼ばれ、紙などの薄物に限らず、立体物の額装においても使用されます。
マットボードは必ず付けなければならないという物ではありませんが、額装物によっては品質維持のために必須の場合があります。
マットボードは次のような目的で使用されます。
①額装物の表面が画面保護材(ガラス・アクリル板)と直接密着しないように空間を設ける。
②周囲からの酸化物質の額装物への影響を低減する。
③額装物の周辺部の不要部分をカットアウトする。
④額装物の見栄えを調整する。
マウントのバリエーション
マットボードを使用して額装物を処置することを広義で「マウント」と言います。
額装の目的や予算、額装物の形状等によってマウントの仕様は変わってきます。
当工房では種々のマウント型式で対応しています。
◆FRONTMAT フロントマット
◆BOOKMAT LOW ブックマットロー
◆BOOKMAT NORMAL ブックマットノーマル
◆BOOKMAT FULL ブックマットフル
◆SPSANDOMAT エスピーサンドマット
◆PHMAT ピーエイチマット
◆SINKMAT シンクマット
◆SINKUPMAT シンクアップマット
◆FLOATMAT フロートマット
◆FRONTUP+ フロントアッププラス
◆FRONTD+ フロントディープラス
マットボードのバリエーション
当工房で使用するマットボードの種類。
|グレード|
◆一般グレード(中期保存タイプ)
◆ミュージアムグレード(長期保存タイプ)
|ボード厚|
◆1mm、1.5mm、2mm、2.5mm、3mm
◆2PLY、4PLY、8PLY
|ボードカラー|
◆ホワイト系
◆カラー系
マドヌキマットのカットバリエーション
前面部のマドヌキマットは、ボードの枚数・マドヌキの形状・色などの組み合わせでアレンジが可能です
*対象額装物:平面的なもの(紙に絵描かれた絵画、写真、刺繍等)
|シングル・スタンダードマット|
マットボードを1枚使用したマドヌキです。マド形状は、四角・丸・楕円等種々の形状カットが可能です。
|ダブル・スタンダードマット|
マットボードを2層で使用したマドヌキです。マド形状は、四角・丸・楕円等種々の形状カットが可能です。
|装飾マット|
マットボードの積層、マドヌキ&付加装飾カット等によるアレンジマットです。種類は多種多様です。
数例のご紹介です。