プロフィール

天野哲 プロフィール写真

天野 哲(あまの てつ)

1969年、神奈川県に生まれる。

1992年、日本大学芸術学部音楽学科理論コース卒業。

日本大学芸術学部芸術研究所研究生(理論専攻)を経て、

1996年、日本大学大学院芸術学研究科音楽芸術専攻(指揮専攻)修了。

学部在学中、日本大学芸術学部より「芸術学部ジェームス&道子・ダン奨学金」が、また大学院在学中、「日本大学古田奨学生」として大学より奨学金とメダルが授与される。

大学院修了後、11年間、山岡重信氏のアシスタントとして数多くの現場に携わる。

1996年、愛知学院大学管弦楽団の定期演奏会に客演。以来、蒲郡フィルハーモニー管弦楽団、和光市民オーケストラ、狭山フィルハーモニーオーケストラ、越谷市民交響楽団、所沢フィルハーモニー管弦楽団、東村山交響楽団等、各地のオーケストラを指揮する。同時に合唱指揮にも力を入れ、ルネサンス時代の作品から現代邦人作品(初演作品を含む)まで、幅広い様式の作品を指揮する。

1997年以降、オペラ実験工房(相模原市民文化財団、アクロス福岡主催)、二期会オペラ研修所、各地市民オペラ公演で副指揮者を務める。とりわけ高橋大海氏の副指揮者として多くの公演に携わり、氏の薫陶を受ける。

1999年以降、これまでにモンテヴェルディ《ポッペアの戴冠》(サントリーホール主催)、モーツァルト《フィガロの結婚》、《ドン・ジョヴァンニ》、ヴェルディ《椿姫》、《運命の力》、ビゼー《カルメン》、プッチーニ《ラ・ボエーム》、フンパーディンク《ヘンゼルとグレーテル》、マスカーニ《カヴァレリア・ルスティカーナ》、ラヴェル《子供と魔法》、中島はる《夜叉蜘蛛》(世界初演)等を指揮。とりわけ《夜叉蜘蛛》の初演では作曲者から大きな信頼が寄せられた。

他のジャンルとのコラボレーションにも力を入れており、2005年に埼玉県狭山市で上演された音楽劇《かあさんお茶~そこから始まる物語》では、劇中音楽(オーケストラによる生演奏)を指揮し、芝居に対応した柔軟な演奏が高く評価された。

特に新作を積極的に指揮しており、これまでに阿部幸信、中島ノブユキ、中島はる、兵井秀和、松澤貴史、八木澤教司の作品を初演している。

豊かな人間性、端正な音楽作り、そして的確なリードで、演奏者と聴衆の双方から共感を得ている。

指揮を山岡重信、高階正光の両氏に、音楽学を芦川紀子女史に師事。