愛知社会福祉史研究会概要
1.設立の趣旨
愛知県の社会福祉には長い歴史があります。そして、愛知県社会福祉史の研究にも戦前からの歩みがあります。しかし、その研究は部分的なものが多く、戦後の研究を見ても、個々の分野やテーマに限定されたもの、県史・市町村史等の中で取り上げられたもの、関係団体・施設の記念誌等が中心となっていました。個別には、三上孝基先生、吉田宏岳先生、宇治谷義雄先生らによって進められてきましたが、それらも一時期のものに限られ、その後十分引き継がれませんでした。また保育・児童福祉史、特別支援教育史、部落解放運動史などの研究も行われてきましたが、社会福祉全体との関係は今後の課題となっていました。
全国的に見ましても、近年、各地で研究活動が行われ、研究会組織が設立され、あるいは都道府県ごとの通史もまとめられています。愛知県の社会福祉の歴史には数多くの重要な事例がいくつもあり、それらを共同で明らかにし、未来に残してゆくことは、これからの社会福祉の発展のための基盤となるものであり、私たちが担う責務であると思います。
そのため、愛知県の社会福祉の歴史に関心を持つ人たちによって研究会を組織し、個別の研究を進めながら、全体の歴史的検討や研究交流を行いたいと思います。また可能であれば、愛知県の社会福祉の通史の作成をめざして、可能なところから共同研究として取り組みたいと思っています。なお、研究会で取り上げる対象は愛知県としますが、必要に応じて東海地方にまで範囲を広げて取り組み、また他地域との比較研究等も含みます。
以上のような趣旨で、愛知社会福祉史研究会を設立することとなりました。
皆様のご参加をお願い申し上げます。
会長 永岡正己
2.本会の目的
愛知県を中心とする地域の社会福祉の歴史研究を推進し、社会福祉の発展に資することを目的とする。
3.研究会の事業
(1) 定例会等を開催する。
(2) 機関誌・その他研究成果物を刊行する。
(3) 社会福祉に関する史資料を収集・整理する。
(4) 社会福祉の通史を作成する。
(5) 社会福祉史資料の発掘・保存・利活用のための働きかけをする。
(6) その他、他の研究会との交流など本会の目的を達成するために必要な事業をする。
これらの事業については愛知県を中心として行い、必要に応じて隣接する地域にまで広げる。
6.研究会の運営
(1) 定例会を隔月で開催する。開催日時は、原則として奇数月の第3もしくは第4金曜日の18:00-20:00とし、参加者間の合意でその都度決定する。
(2) 隔月でニュースレターを発行し、愛知社会福祉史研究会ホームページに掲載する。
(3) 機関誌を原則として年1回発行する。
(4) 年会費は研究機関に所属する人5,000円、その他の人3,000円とする。
(5) 本会は、地域社会福祉史研究会連絡協議会に加盟する。
(6) 事務局は、愛知県立大学の宇都宮研究室に置く。
愛知社会福祉史研究会事務局
〒480-1198 愛知県長久手市茨ケ廻間1522-3愛知県立大学宇都宮研究室
メール socialwelfarehistory2017[at]gmail.com([at]は@に変えること)