インドのモディ首相は5月12日の国民に向けた演説の中で、コロナ危機を乗り切るためには「自立したインド(Self-reliant India)」となることが唯一の道であり、自立したインドは、1.経済、2.インフラ、3.テクノロジー主導のシステム、4.世界最大の民主主義国インドの強みである人口、5.需要喚起の5つの柱により成り立つ、と述べました。同時にインドのGDPの約10%に相当する20兆ルピー(約28兆円)規模の経済対策パッケージを投入することも発表しました。「自立したインド」には保護主義的意味合いはなくインド自身が自給自足できる産業力を身に着けその力で世界に貢献することを目指すことであるとされていいます。「自立したインド(Self-reliant India)」の政府の狙いや具体的な施策について解説し、それに伴う各分野での事業チャンスについて考察します。