調布市では、部活動の地域連携・地域移行を確かな形で進めるため、成果と課題を整理する取組を「トライアル事業」と呼んで実施しています。
推進計画に示す令和9年度の本格展開を見据え、運営体制・施設の使い方・学校や指導者との連携などを具体的に確かめています。
少子化などにより、従来の“単独校の部活動”だけでは続けにくい場面が増えています。
トライアルでは、地域の力を生かして活動機会を守る方法を探り、子どもたちが安全に・安心して・楽しく続けられる体制を整えることを目的としています。
合同部活動の検証として、近隣校と合同で行っている部活動を対象に、実態把握と改善点を確認。市ゆかりのトップスポーツチームと連携し、競技力向上の取組も実施しました。
また、地域クラブ活動の試行(運動系・文化系)では、既存部活動にない取組も含め、複数種目で実施。生徒ニーズの把握や、立ち上げに向けた課題整理を行いました。
FC東京・読売巨人軍と連携し、元プロ選手やコーチによる専門的な指導機会を提供しました。
玉川大学教育学部と協働し、ダンス等の新しい体験を含む多様な運動プログラムを実施しました。
市内クライミングジムの協力により、オリンピック競技にもなったアーバンスポーツを体験しました。
専門指導者のもとで継続的に学び、段位取得につながる成果も見られました。
実施後のアンケートでは、多くの生徒が前向きな評価を寄せ、満足度が高い結果となりました。次に挑戦したい種目に関する希望も多数寄せられています。
合同部活動:元プロの選手や、チームのコーチなど、専門的な指導を受けられるという点で,生徒たちにとって有意義の機会となった。
マルチスポーツ:多世代交流の観点からも、今後の有用なモデルの一つとなった。
スポーツクライミング:市内の民間施設と協働で実施する事例を創出することができた。
囲碁部:市内大会への参加につながったほか、囲碁の段位を取得するなど、生徒が意欲的に活動することができた。
全般:いずれも、応募・保険加入・運営、また先方との協議調整を市側で行うことで、地域クラブ運営の実務の実態を把握することができた。
<合同部活動>
トップスポーツチームの関わり方をさらに模索することが必要。
<地域クラブのモデル事業>
生徒の集客が想定よりも難航したため、ニーズ把握の手法(ターゲットや実施方法)の再検討などが必要。
<囲碁部>
外部指導者が技術指導以外の関わり方を整理していくことが必要。
<全般>
令和7年度は、既存の部活動種目においてトライアルが必要。
運営体制などについては、保険や緊急対応、学校施設を含む、教員との調整など、実施に係る調整業務は多岐にわたる。
今後は、各ステークホルダーの役割を整理することが必要。
令和7年度は、これまでのトライアルの学びを踏まえ、「調布モデル」の実証を進めます。
トライアルは、保険加入・緊急時対応などの体制を整え、安全第一で実施します。