【12月12日】3年「健全育成教室」

 「自分のことが本当に好きなら裸の画像を送ってほしい」、「自分に対する愛はその程度ものなのか?」など、交際(交信)相手からの心理戦に誘発され画像を送ってしまったあとに、その画像をSNSで拡散され被害を訴えるケースがとても多いと、札幌方面伊達警察署生活安全係北海道巡査 野口りなさんが強調していました。中学生から警察署に寄せられる相談件数で最も多い相談内容だそうですので、日常的に家庭でも話題として取り上げてください。私たち大人が考えているよりもはるかに多くの被害の実態があるようです。いったん、インターネット上に出回った画像は警察でも消すことはできず、被害者は高校入学後もクラスメートの視線を心配したり、就職活動の際、会社に知られているのではないかと疑念を抱いたりするなど、自分の人生における長い心配事になってしまいます。

 上記の太字部分を発すること自体、相手の心の奥深くをえぐる常とう手段です。心から愛する相手や信頼する相手には絶対に使わない言葉だと思います。言葉巧みに相手の心をゆさぶり、欲しいものを手に入れるやり方に対しては、たとえ交際相手だとしてもでも毅然とした態度で「No」を示すことが必要です。

 これは、授業内容とはまったく関係ない話題です。この授業の開始場面で、野口さんから「生徒のみなさんが椅子を持参して体育館に入場するとき、1人1人が個人で私の顔を見てあいさつをしてくれました。他校では全員一斉に揃ってから集団で形式的なあいさつをしてくれますが、虻田中学校のように生徒1人1人が個人的にあいさつをしてくれる学校はほとんどありません。とても気持ちがよかったです。」とおしゃってくださいました。生徒会活動で取り組んでいる毎日のあいさつ運動が生徒1人1人に浸透し、無意識のうちに相手の目や顔を見てさわやかなあいさつができるなんて素敵なことです。あいさつ一言で相手に好印象を与える虻中生のよき伝統をこれからも大切に継承してほしいと思います。 【校長】