教育

担当科目

立教大学での担当授業は教員情報シラバスから確認できます。また過去に担当した授業の講義ノートはここにあります。


卒業研究について

私の専門は理論物理学の中の特に場の量子論、弦理論、数理物理学などです。現在興味を持っているトピックについては研究テーマをご覧下さい。最近は量子計算や量子情報にも興味があります。卒研に関する研究室訪問は大歓迎です。メールやZoomなどでも対応できます。

卒研・大学院で理論物理学研究室を希望するに当たっての一般的な心得はこちらにまとまっています。大学院へ進学希望の人はこのレベルに達していることが望ましいですが、進学を希望しない場合は以下の到達度でも当研究室の卒研は何とかなるとは思います。まず3年春に学ぶ量子力学1はマストです。これがチンプンカンプンだと絶望的に厳しいです。秋の量子力学2が習得できていれば文句無しです。実際の研究の現場ではここまで勉強すれば十分という範囲は一切なく、自分のやりたいことに応じて必要となる知識は異なります。逆に言えば、知識が多ければ多いほど、テーマ選びの選択肢が広がります。

卒研ゼミでは発表者は十分な事前の準備が求められます。日常的に自ら進んで学習することが苦手 (or 嫌い) な人にとっては、理論の研究室は精神的に非常につらいと思います。もちろん一人で勉強するだけでなく、教員や他の学生との議論によって理解を深めていくことも重要です。人と議論することで自分が理解していない部分が炙り出されるので、学習効率が飛躍的に向上します。

卒研では理論物理の専門的な内容に触れることが目標ですが、もっと広い意味で社会に出てからも役に立つ現代的な「読み書きそろばん」の習得も目指します。英文の読み書き、コンピュータによる計算処理、さらにプレゼンテーションの技術はどのような道に進むにしても、今や必須のスキルと言えます。物理学科の強みは自然科学の研究を通じて、これらのスキルを自然に磨けることだと思います。

理論の研究室なので、テーマは自分の興味に応じてある程度自由に選ぶことができます。大学院に進学希望の方には私の指導能力を踏まえて、ある程度先を見据えたテーマをお勧めすることになると思いますが、理論の魅力は圧倒的な「自由さ」にあると思うので、そのときに自分が最も興味のあることに全力で取り組むのがよいでしょう。得られた知識や経験は興味が変わっても決して無駄にはならないはずです。


大学院進学について

他の研究室や外部からの受験も歓迎します。大学院進学をお考えの方は、研究室訪問やテレビ会議等で予め一度は対話されることをお勧めします。大学院では教員の研究テーマだけでなく、教員の指導スタイルや研究室の雰囲気に馴染めるかどうかも進学先選択の重要なファクターです。是非進学前に自分自身で体験して確かめて下さい。