「武田薬品の将来を考える会」会員の皆様
令和7年6月5日
「武田薬品の将来を考える会」
代表 武田 和久
今年も早、梅雨の季節を迎えましたが、皆様におかれましては如何お過ごしでいらっしゃいますか。
さて、武田薬品工業株式会社(以下会社)の第149回定時株主総会が6月25日(水)10:00から帝国ホテル大阪にて開催されます。つきましては、「武田薬品の将来を考える会」(以下「考える会」)では、会社決算書に基づき業績を分析(別添資料参照)の上、議決権につき下記の通り行使することにしておりますので、ご参考にして頂きたく、お願いいたします。
なお、今回の定時株主総会において、「考える会」としては昨年同様株主提案権を行使することは考えておりません。
記
第1号議案:剰余金の処分の件
「賛」 に 〇
理由:累進的配当方針による配当成長率の回復は,株主にとっての企業価値改善に重要であり、経営方針として歓迎します。 配当原資が3,000億前後に達する今回の増配は、配当可能な利益剰余金が1兆円以上あるので問題はないと考えます。
第2号議案:取締役(監査等委員である取締役をの除く)10名選任の件
「但し②を除く」とした上で 「否」 に 〇
理由:24年度決算では、自己資本利益率(ROE)が1.5%となりました。グローバル製薬企業15社の平均41%、中央値32%と比較すると極めて低い水準にあり、国内大手製薬企業 6社の平均 11%からも大きく劣っており、過去 5年間の平均は 4%以下(3.97%)に留まっています。株価純資産倍率(PBR)は 0.97(5月10日現在)となり、東京証券取引所のガイドライン1.0倍を下回っています。このような状況を放置してきたウェバーCEOを中心とする取締役会の経営責任は重大であると考えます。但し、昨年就任のCFO古田未来乃氏は、株主対策を積極的に進めていることを評価します。
第3号議案:取締役(監査等委員である取締役を除く)賞与の支給の件
「否」 に 〇
理由:2号議案と同様
添付資料 > 2025年3月期決算について