2026年6月15
定時株主総会議決権行使の方針
「武田薬品の将来を考える会」会員の皆様
令和 8年6月15日
「武田薬品の将来を考える会」
代表 武田 和久
今年も梅雨の季節を迎えましたが、皆様には如何お過ごしでいらっしゃいますか。
さて、武田薬品工業株式会社(以下会社)の第150回定時株主総会が6月24日(水)10:00から帝国ホテル大阪にて開催されます。つきましては、「武田薬品の将来を考える会」(以下「考える会」)では、会社決算書に基づき業績を分析の上、議決権につき下記の通り行使することにしておりますので、ご参考にして頂きたく、お願いいたします。
なお、今回の定時株主総会において、「考える会」としては昨年同様株主提案権を行使することは考えておりません。
記
第1号議案:剰余金の処分の件
「賛」に〇。
理由 累進的配当方針を公約しており、前期から4円の増配は最低限の対応であるが、株主としては納得できる。
第2号議案:取締役8名選任の件
「賛」に〇。
但し、「除」は、3,6,7。
以下個別に理由を述べます。
(1) ジュリーキム:次期CEO
理由: ①株主に向けたメッセージで、今後迎える主力品の特許切れが最大の経営課題であり、これを克服するためのパイプラインの補強と組織の効率化に取り組むと公表。
② 2025年度売上では、米国市場は48%獲得しており、米国のヘルスケア重視の戦略的方針は継続すると思われ、又、事業組織の最適化も開始しているので、米国市場を熟知した人材に采配を委ねるのが望ましい。米国社長を務めたキム氏はこの条件を満たすと判断する。
③ 反トラスト法での裁定で4千億円を上回る裁定へ引当対応したが、今後訴訟で対応すると公表。キム氏の米国社長の期間に生じた事案であり、経緯も熟知しているので、訴訟を通じた完全解決を期待する。会社公表ではコア事業業績に影響なしと強調されているが、株主としては配当原資である利益剰余金の32%(3441億円)の大幅減額は懸念するところである。
(2)古田未来乃:CFO
理由:①2025年度決算に関する決算短信、プレゼン資料、総会での事業報告
でROEの5%以上を目指すと明記、会社方針を数字で示し、改善して
いくのがCFOの責務であるが、現状の問題を踏まえ適正に方針を示し
ている。
② 事業の中心は米国であるが、株主構成では、日本人が約6割を占めている。CFOは株主等の利害関係者との窓口機能であり、株主構成から見てCFO担当は日本人が望ましい。
(3)R&Dプレジデント:アンドリュープランプ
理由:現状8品目の後期開発品があると会社は公表しているが、このうち自社創薬品は2品目だけである。創薬力の不足をライセンス品の導入で補っていることから、利益率の低下、ROEの低位継続を招いているが、この原因は創薬力の不足と言わざるを得ない。
(4)飯島彰巳:取締役会議長取締役会議長
理由:海外事業のウエイトが高くなったが、数少ない日本人役員として、グループを統括し、最適の視点からの発言と指導力に期待する。
アメリカファーストが行き過ぎる時は、グループ最適の投資家の視点からの是々非々判断が求められる。
(5)スティーブンギリス:指名委員
理由:Amgen社創業者で、欧米のヘルスケア企業で枢要なポジションを歴任しており、特に免疫関連のヘルスケア事業に関する高い専門性を有している。当社の指名委員として審議に貢献している。
(6)ジョンマアラガノア:報酬委員
(7)津波美樹:報酬委員
理由:前ウェバーCEO、プランプR&Dプレジデントなど会社業績に見合う報酬を決定したとは思えない。
(8)ポールストフェルス:新任
理由:J&Jの上級経営職を歴任し、企業経営に関する豊富な経験を持っており、監督・監査を通じた会社の健全で持続的な成長の確保、中長期的な企業価値の創出の実現及び社会的信頼に応える良質な企業統治体制の確立に貢献すると期待される。
第3号議案:監査等委員である取締役3名の件
「賛」に〇。
但し、「除」は、1。
理由は、個別に記す。
(1) キンバリーリード
理由:報酬委員として会社業績に見合う取締役報酬を決定したとは思えない。
(2) ブルースブルサード:新任理由:HP暫定CEOとして、実証されたリーダーシ
ップと戦略的・オペレーション・テクノロジーを統合する能力が当社の持続的な成長と長期的な価値創造に貢献すると判断する。
(3) 木村浩一郎:新任
理由:PwCにおけるグローバルな組織運営でのリーダーシップの経験を通じて、効果的なリスク監督と建設的な取締役会審議への貢献を期待できる。
第4号議案:補欠の監査等委員である取締役1名選任の件
ポールストフェルス
「賛」に〇。
理由:第2号議案で記述。
第5号議案:取締役賞与の支給の件
「否」に〇。
理由:修正された財務情報では、1521億円もの赤字を計上しており、一般的に役員賞与を支給できる状況にはないと考える。
以上