LeSS morning #3 〜因果関係ループ図によるシステム思考実践 〜

概要:https://less-morning.connpass.com/event/309796/


運営の西山です。

LeSS morning #3 〜因果関係ループ図によるシステム思考実践 〜」に参加いただきありがとうございました。

今回は、LeSSの原理原則の一つである「システム思考」を理解・実践する上で役に立つ、因果関係ループ図を作成するというワークショップをオフサイトで開催しました。

オフサイト会場では、株式会社ビットキーさまに会場提供のほか、当日運営サプライズとして飲食の提供など、多大なるご支援をいただきました。運営一同感謝申し上げます。

参加者全員による因果関係ループ図作成

今回は、前回のLeSS morning #2で取り上げられた「Agile Health Metrics」の指標はどういった要素に影響するのか。

その指標をより深く理解するために、4グループに分かれて以下の指標からそれぞれ1つ選んでもらい、オーバーオールレトロスペクティブ等でも使われる因果関係ループ図を作成いたしました。



※ LeSSのシステム思考に関する説明はこちらをご参照ください

なんともおしゃれなビットキーさまの会場

オープニングトークの様子

ワーク中の様子1

ワーク中の様子2

ワーク中の様子3

ワーク中の様子4

バザー形式のスプリントレビュー

今回は各テーブルで因果関係ループ図を作って終わりにしようと思っていたのですが、それぞれのテーブルがどの指標を選び、どのような会話がなされたのか、どのような図を作成したのかを知り、フィードバックを伝える・得ることでさらに学びが深まると思い、急遽バザー形式のスプリントレビューを実施しました。

共有する人がほかのテーブルの内容を聞けるように、以下の手順で進めました。


 スプリントレビューの様子1

スプリントレビューの様子2

写真だけでは伝えきれない部分もありますが、各テーブルでの成果物について紹介します。

指標:commits per developer per day

指標:commits per developer per day

指標:started but not done items at the end of Sprint

指標:ancestors in progress per Sprint

イベント実施後のアンケート結果


 コミュニティイベント全体についてのフィードバック(感想・要望・改善案など)があればご記入ください


LeSS morning(コミュニティ)またはLeSSの夜明け(カンファレンス)についてのご要望があればご記入ください

いただいたフィードバックは今後の参考にさせていただきます。

特に、申し込み後のご案内については、運営メンバーで検討し、改善させていただきます。

なお、後述のグラフが示す通り、多くの方にとって有意義な学びの場になったようです。

回答にご協力いただいた方、ありがとうございました!

アンケートの活用方法

運営の貝瀬です。

「参加者のアンケートをどのように運営に活かしているのか?その方法や内容も共有してほしい」というご意見もいただきましたので、紹介したいと思います。簡単にお伝えすると、イベント実施後に毎回運営チームでふりかえりを実施しており、そちらで活用させていただいています(以下はふりかえりで利用しているMiroボードの一部)。

アンケート結果は定性・定量共にポジティブなのにNPSが低いのは何故か?

LeSS morningの運営チームでは、主要指標の一つとして、コミュニティのエンゲージメントをNPS(Net Promoter Score)で毎回計測しています。

前回のイベント(LeSS morning#2)は運営チームとしても手応えがあったイベントで、実施後アンケートの結果も総じてポジティブでした。ところがNPSを見ると、過去のイベントと比較して低い。しかも、過去のイベントのNPSにも不自然に感じる点がある。ということで、これを直近のふりかえりで扱いました。

詳細は割愛しますが分析の結果、いくつかの事実がわかりました。

以上の事実から、以下の仮説が立ちました。

以上の仮説を検証するために、今回のイベントでは、QRコードを印刷してテーブルに置いておくなど、まずはアンケートの回答率を高くするための改善アクション(実験)を行いました。もちろん、NPSの計算方法は修正済です。

アンケート結果はこのように、事実確認・仮説立案・実験、といったステップで改善に活用させていただいています。今後ともアンケートへのご協力をお願いします。

おまけ


当日不参加だった江端が新大阪のお好み焼き屋から急遽オンラインで聞き専で参加し、おいしいところを持っていった記念撮影