事業再開にあたっても感染症予防を継続していく必要があります。在宅勤務でリモートワークの導入が行われていると思われます。事業再開後も可能な場合はリモートワークを継続することを推奨します。事務所の環境対策としては以下のようなものがあります。定期的な換気を行う。事務所内の机などのレイアウトを感染予防のために変更する(可能であれば他の人と距離が2m以上あき、向かい合わせにならないようにすることが望ましいですが、困難な場合は人と人との間に座位での顔の高さ(目安として地面から120cm程度)にパーテーションや簡易アクリル板などを設置することも有効です)。食事をするときも他の人と向かい合わせにならず、大声での会話はしないようにする。会議はWeb会議を使用をする。頻回に手指をアルコールを含む消毒剤で消毒する、もしくは石鹸と水で洗う。ドアノブ、電気のスイッチ、手すり・つり革、エレベーターのボタン、ゴミ箱、電話、共有のテーブル・椅子などの共有設備については、頻繁に洗浄・消毒を行う。
製造やサービス提供など現業を伴う部署では、3密(密閉・密集・密接)を避けながら、安全衛生に留意して活動することの両立が求められます。ロッカールームの時間差利用のグループ分け、朝礼や点呼の小グループ化、工程ごとに区域整理(ゾーニング)し、必要以上に担当区域と他の区域の間を往来しないようにする、などは3密回避のため必要です。3密回避ができない場合は、マスク装着が必要となります。
1人作業・非定常作業(業務の一時停止・再開)では一般的にミスが起こりやすく事故に繋がりやすいため、あらかじめ手順を複数人で確認したり、リモート監督ができるような設備・体制を整えたりすることもよい取り組みです。
事業再開にあたって、感染症予防を継続していく必要があります。商業施設は多数の人が利用する施設であり、換気の悪い密閉を避けることが特に重要となります。機械換気での換気を行う場合、まずはビル管理法における必要換気量(一人当たり毎時30㎥)を確保できているか確認してください。窓の解放によって換気を行う場合には換気回数を2回以上/時間確保できるようにしてください(30分に1回以上、数分間程度、窓を全開に)。換気以外にできる対策として、施設内に入る人数を制限して密度を下げる方法もあります。その他の予防として、頻回に人が触れるドアノブ、エレベーターのボタンなどの共有設備については、頻繁に洗浄・消毒を行うようにしてください。
公務員は、窓口業務等での不特定多数の市民対応などがあり、また病院局における医療関係者としての対応、清掃事務所職員は汚染の可能性がある廃棄物との接触などでの感染リスクがあります。例えば衝立の設置や保護具・防護具の着用(職員および市民への啓発)などによる感染防止対策が必要です。また、災害等の非定常的な出来事の後は公務職場での対応業務が発生することが多く、それらがルーティン業務に追加されること、また自宅待機等による出勤人数の制限等が重なることから、一部の職員に過重な負担がかからないように注意をする必要があります。
今年度は指導要領改訂などの対応も必要であることから、残された学年末までの期間に、教職員の過度な負担がかからないように、行事やイベントを縮小するなどの学校運営上の配慮が必要です。また、教職員間および教職員を起点とした感染伝播やクラスターの発生は、想定以上の療養休暇による人員減となる場合もあり、物理的な業務負荷の増加と合わせて、教職員の心理的負荷の増加、さらには保護者や地域の不安の増加と、学校経営上のリスクとなることが予想されます。文部科学省のガイドラインに書かれている感染防止対策と合わせて、感染症が疑われる体調不良時に休みやすい雰囲気を作ること、その際の周囲の負荷をできるだけ小さくするような業務計画とすることが、結果的に負担増加を最小限に抑えることに留意してください。
運送業では、通常以上の確実な日々の体調把握、睡眠時間確保のための過重労働防止に加えて、点呼、休憩、運転、荷役・荷物受け渡し時において感染予防が必要となります。
点呼:適切な距離を保ち行い、体調不良者は自宅待機とします。乗務中に発熱や体調不良を認めた時は運行管理者に連絡を入れ乗務を中止させることを徹底します。アルコールチェッカーは携行型など 本人専用の物を用いるか、据置型共用の場合は、マウスピースは毎回交換し、本体を次亜塩素酸ナトリウムで消毒+水拭き (アルコール消毒だとチェッカー反応するため)します。
休憩:事務所休憩・休息スペースは消毒の徹底、入退室前後の手洗い・マスク装着を徹底し、2m以上の距離を開けるか対面で座らないようにします。
運転:車両・設備・器具 などは共用部分をこまめに消毒し、2名以上同乗する場合には、マスクの着用徹底してください。
荷物受渡し・荷役等:呼気量が増え無症状者から人に感染させる可能性があるため、省力・アシスト機器の活用により作業負荷を下げたり、マスクや手袋を着用したり、書類の受渡しや荷物の積み卸しの際には相手先との直接接触を減らすようにしたりしてください。荷積み前や荷卸し後は車内の消毒に努めます。