国際交流センターでは、本学からグローバルに活躍する進路を大きく
①グローバルアーティスト・フリーランス活動、②海外進学、交換留学、③グローバル企業就職
の3種類に分類しています(グローバル進路に関する詳細はこちら)
本ページでは、目標進路に応じた英語力を獲得するにあたって、どのようにして学習を進めていけば良いか、その学習例をご紹介します!
STEP1: 各進路に必要な英語力の目安を知る
目標進路に応じて、「必要な語学力のレベル」と「4技能のバランス」は異なります。
4技能とは、「聞く(Listening)」、「話す(Speaking)」、「読む(Reading)」、「書く(Writing)」という4つの力を言います。
上の図を参考にして、まずは自身が目指すべき、語学力のレベルとその技能バランスを確認しましょう。
語学力のレベルについては、CEFRという指標で考えます。(CEFRの詳細は、STEP2を参照)
国際的に活躍するアーティスト・クリエイター:
卒業時点ではなく、ワーキングホリデー、アーティスト・イン・レジデンス、海外進学等を経由して進路を獲得する方が多いです。
ワーキングホリデー、アーティスト・イン・レジデンスについては、語学力以上に経験値/場数が重要視される傾向にあります(国際的に活躍するアーティスト・クリエイターについての詳細はこちら)。
交換留学、海外進学:
英語で専門分野の授業を理解するためのListening力とReading力、自身の作品やそれに関する考えを発信するためSpeaking力、ポートフォリオや志望理由書などの書類を作成するためのWriting力と、4技能のどの分野についても高いレベルが必要となります。
交換留学(英語圏)については、CEFR B2レベルを証明する公的試験のスコア提出(TOEFLもしくはIELTS)が必須となります。
交換留学(英語圏以外)では、必要とされる語学力は大学により異なりますが、まずCEFR B1を目指しましょう!
グローバル企業就職:
活動拠点が海外であるか国内であるかによって、必要な語学レベルは異なりますが、一般的に国内拠点の場合はCEFR B1(TOEIC 600点程度)、海外拠点の場合はCEFR B1~B2(TOEIC 730点以上)レベルが必要とされています。
STEP2 : 現在の自分のレベルを知る
〈参考〉
自分の現在の語学力がCEFRにおける、どのレベルなのか確認をしましょう。
〈正確に知りたい場合〉
・上の対象表を参考にして、過去に受けた試験のスコアをCEFRレベルに換算をしてみましょう。まだ試験を受けたことがない場合は、力試しに受験してみるのも良いでしょう。
〈簡易的に知りたい場合(時間がない or これから学習を始める場合など)〉
・下記のような簡易テストを活用したり、〈CEFR各段階の定義〉から推測するような形でも良いでしょう。
◆英語クイズ(EF公式サイトより)
・15分の英語テスト(Reading、Listening)でCEFRレベルの
簡易診断ができる!
< CEFRとは?>
CEFRとは「Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment」の頭文字を取ったものです。
日本語訳すると「ヨーロッパ言語共通参照枠」で外国語の実用レベルを示す指標の一つです。
基準はA1~C2までの6段階で設定されており、各段階の定義は以下の通りです。
〈CEFR各段階の定義〉
C2:聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。
C1:いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。
B2:自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。
B1:仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。
A2:ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。
A1:具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。
【引用元】文部科学省:https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/03/__icsFiles/afieldfile/2019/01/15/1402610_1.pdf
STEP3 : 自身のレベルに合わせて授業を選ぶ
まずは正課科目(芸術教養科目)をメインにして、学習計画を立ててみましょう。
CEFR A1レベルの方 :
「英会話Ⅰ」、「英語基礎」の履修を推奨します。
今は、土台となる基礎力を身に着ける段階です。よってどの進路を目指す場合も「英会話Ⅰ」「英語基礎」の2科目の履修を推奨します。
また自身の興味や、進路がまだ決まっていない方は、「異文化を知る科目」を履修してみましょう。まずは多くの「違い」を知る楽しさに触れてみてください!
◆異文化を知る科目
イタリアの文化と言語 / フランスの文化と言語 / ドイツの文化と言語 / 中東の文化と言語 / 韓国の文化と言語 / 中国の文化と言語
異文化コミュニケーションI(留学生のみ) / 異文化コミュニケーションII
CEFR A2~B1レベルの方 :
目標進路に応じて、科目を選びましょう。各進路ごとに推奨する科目は以下の通りです。
アーティスト・クリエイター志望:英会話Ⅱ 海外進学、交換留学志望:Academic English Ⅰ グローバル企業就職志望:キャリア英語基礎
苦手な分野、伸ばしたい技能がある場合は、各授業のシラバスを参照し、それに合わせて履修科目を選ぶのも良いでしょう。
例)海外進学を目指しているものの、会話が苦手なので、英会話Ⅱを履修する。 etc
CEFR B1~B2レベルの方 :
目標進路に応じて、科目を選びましょう。進路ごとに推奨する科目は以下の通りです。
アーティスト・クリエイター志望:英会話Ⅲ 海外進学、交換留学志望:Academic English Ⅱ、英会話Ⅲ グローバル企業就職志望:キャリア英語応用
苦手な分野、伸ばしたい技能がある場合は、各授業のシラバスを参照し、それに合わせて履修科目を選ぶのも良いでしょう。
例)グローバル企業就職を目指しているが、会話が苦手なので英会話Ⅲを履修する。 etc
STEP4 : 自身のレベル&補強ポイントに応じて補助教材を選ぶ
効率的に英語力を伸ばしたい方は補助教材を活用しての学習も効果的です。
補助教材とは、皆様の自己学習を支援するために、国際交流センターにて提供しているeラーニング教材です。補助教材は、大きく会話力を強化する「DMM英会話」と文法対策、公的試験対策等が可能な「Really English」を用意しています(詳細はこちら )
補助教材は、目標進路に加えて、自身が補強したいポイント(Listening、Speaking、Reading、Writing)で選びましょう。
国際的に活躍するアーティスト・クリエイター:
〈補強したいポイント〉
・Listening、Speaking ⇒ DMM英会話(レベルや会話のシチュエーションも調整が可能です)
・Reading、Writing ⇒ Really English 総合英語入門(CEFR A1レベル)、Really English 総合英語コース(CEFR A2レベル以上)
交換留学、海外進学:
〈補強したいポイント〉
・Listening、Speaking ⇒ DMM英会話(レベルや会話のシチュエーションも調整が可能です)
・Reading、Writing ⇒ Really English 総合英語入門(CEFR A1レベル)、Really English 総合英語コース(CEFR A2レベル)、Really English 総合英語コースアカデミック(CEFR B1レベル以上)
グローバル企業就職:
〈補強したいポイント〉
・Listening、Speaking ⇒ DMM英会話(レベルや会話のシチュエーションも調整が可能です)
・Reading ⇒ Really English 総合英語入門(CEFR A1レベル)、
Really English グローバルビジネスリーディング(CEFR A2レベル以上)
・Writing ⇒ Really English 総合英語入門(CEFR A1レベル)、
Really English 実践英文ビジネスライティング(CEFR A2レベル以上)
進路に依らない補助教材(公的試験対策、単語力の強化をしたい、とにかく英語力を上げておきたい場合)
・IELTS ⇒ Really English IELTS 入門( ~IELTS 4.0 程度)、Really English New IELTS コーチ( IELTS 6.0 以上を目指す方)
・TOEIC ⇒ Really English TOEIC® L&R 600 突破、TOEIC® L&R 800 突破
・単語力 ⇒ Really English 【6,614語】実践単語力強化コース2
▼各教材、コースの特徴は下記よりご確認ください。
・Really Englishの各コース詳細はこちら
・DMM英会話の詳細はこちら
※DMM英会話以外の補助教材は、いずれもReally Englishが提供するサービスです。
STEP5: 到達度を確認する
学期末や受けている補助教材のレッスンが修了したタイミングで、自身の学習の到達度を確認しましょう。
到達度確認の方法は以下のような方法があります。
・公的試験を受けてみる。
・日常の中で実際に英語を使ってみる。
例)・CNN Student BBC Educationなど自身が楽しめるNews Sitesを読んだり、見たりしてどの程度理解できるか確認する。
・関心のある英語サイトをDeep LやGoogle翻訳なしでどれ程度、自力で理解できるか試してみる。
・学内の留学生と英語でコミュニケーションをとってみる。
・英語を使うアルバイトに応募してみる。
・英語でインスタなどでメッセージを書いてみる。
・洋画を字幕なしで見てどの程度、理解できるか試してみる 等々
また目標とするレベルに・・・
・到達していなかった場合 ⇒ 同じレベルの他の補助教材や正課科目を取って、もう一度トライしてみましょう!
・到達していた場合 ⇒ 一つ上のレベルで、STEP2、STEP3に挑戦してみましょう!