オープンキャンパスは2026年7月12日(日)。数理科学専攻または通信工学科のブースへお越しください
「Physics Visualizer」は、気象学から宇宙物理学まで、自然界の美しい法則を視覚的に体験できるインタラクティブな図鑑のようなアプリです。画面上のスライダーを動かして「神様の視点」で宇宙のルールを書き換え、何が起こるか観察してみましょう。
👉アプリはこの画面をスクロールしていくと、一番下👇に表示されます。
まずはアプリの基本的な操作方法をマスターしましょう。
視点の変更(3D回転): 画面の何もないところをドラッグ(スマホならスワイプ)すると、空間全体をぐるぐると回して好きな角度から観察できます。
拡大・縮小(ズーム)スマホやタブレットでは、画面を2本指で広げたり縮めたり(ピンチ操作)すると、シミュレーション全体を拡大・縮小できます。遠くに飛んでいった星を見渡したり、波の模様の細部を限界まで拡大して観察したりするのに使ってみてください。
モードの切り替え: 画面上部の4つのタブ(ロレンツ、N体重力、磁力線、波動干渉)をタップして、シミュレーションを切り替えます。
パラメータの調整: 画面下部にあるスライダー(つまみ)を左右に動かすと、その世界の物理法則(重力の強さや波の数など)をリアルタイムに変更できます。
再生 / 一時停止: 右下の「⏸ (一時停止)」または「▶ (再生)」ボタンで、時間の流れを止めたり動かしたりできます。じっくり観察したい時に便利です。
リセット: 右下の「↺」ボタンを押すと、現在の設定のままシミュレーションを初期状態からやり直します。
各タブで観察できる4つの物理現象について、その意味と見どころを解説します。
「ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきは、テキサスで竜巻を引き起こすか?」
これは、気象学者エドワード・ロレンツが発見した「大気の対流」をモデル化したものです。初期状態がほんのわずか違うだけで、未来の結果が全く予測不可能になってしまう「カオス理論(バタフライ効果)」の元祖として知られています。
見どころ: 複数の光の粒が、蝶の羽のような美しい「∞(無限大)」の軌跡を描きながら飛び回ります。規則的なようでいて、決して同じ軌道を通らない不思議な動きを観察してください。
パラメータで遊ぼう:
σ (拡散): 熱がどれくらい広がりやすいか。
ρ (対流): 下から上への熱の移動(対流)の激しさ。この数値を大きくすると、軌跡がより複雑に乱れます。
β (摩擦): 動きを抑えようとする力。
「ニュートンの万有引力が支配する、星々のダンス」
宇宙空間にある複数の星(質量を持った点)が、互いの重力で引き合いながらどのように動くかをシミュレーションしています。星の誕生や、銀河の衝突などを考える際の最も基本的なモデルです。
見どころ: 星同士が近づくと、強烈な重力でパチンコのように弾き飛ばされたり(スイングバイ)、お互いの周りをぐるぐると回り始めたりするダイナミックな軌道変化が楽しめます。
パラメータで遊ぼう:
星の数: 宇宙空間に漂う星の数を3〜12個の間で変更できます。数が増えるほど動きは予測不能で複雑になります。
重力定数: 星同士が引き合う力の強さです。数値を大きくすると、激しく星が引き寄せられ、ダイナミックな軌道を描きます。
「見えない磁場の力を可視化する」
地球の地磁気や、太陽の周り(コロナ)に存在する「双極子磁場(N極とS極を持つ磁石の周りの力)」の構造を立体的にトレースしたものです。
見どころ: 中心にある太陽のような球体から、美しい弧を描いて伸びる光の線(磁力線)を観察できます。宇宙空間のプラズマの影響を受けて、磁力線全体がゆっくりと呼吸するように揺らぐ様子が見られます。
パラメータで遊ぼう:
磁場強度: 磁石の強さです。
プラズマβ: 磁場の力に対して、プラズマ(電気を帯びたガス)の勢いがどれくらい強いかを示す比率です。数値を上げると、磁力線が大きく波打つようにうねり始めます。
「波と波がぶつかり合う幾何学アート」
水面に複数の石を投げ入れたときのように、複数の場所から発生した波が空間で重なり合う(干渉する)様子をシミュレーションしています。これは水面だけでなく、大気の流れ(気象波)や音、光など、あらゆる波に共通する性質です。
見どころ: 波の「山と山」がぶつかってさらに高くなる場所(明るい部分)と、「山と谷」がぶつかって波が消えてしまう場所(暗い部分)が作り出す、モアレのような美しい幾何学模様を上空から観察できます。
パラメータで遊ぼう:
波数 k: 波の細かさです。数値を大きくすると、波紋の間隔がギュッと狭くなり、より緻密な模様が生まれます。
波源数: 波を発生させるポイント(黄色い点)の数です。波源を増やすと、万華鏡のように複雑で美しい干渉パターンが現れます。
難しい計算式を理解していなくても、パラメータをいじって「どう変わるか」を直感的に見るだけで、物理の面白さを十分に味わえるはずです。ぜひ、色々な角度や設定で自然界のシミュレーションを楽しんでみてください!