本プログラムの目的は、現代の日常生活に深く根ざすポップカルチャーを学問的に探究し、その文化表象が持つ社会的・歴史的背景を多角的に理解する力を養うことにあります。アニメ、マンガ、ゲーム、ポピュラーミュージック、ファッション、YouTube、 bilibili、Twitch、TikTok、X、VR、写真加工など、これらの表象や表現形態は、従来のジ ャンルや媒体の境界を超え、新たな文化領域を形成しています。本プログラムでは、これらを単なる個人的趣味や消費文化としてではなく、社会的メッセージの発信やコミュニテ ィ形成の重要な契機として捉え、その背景やプロセスを分析します。
本プログラムでは、探究テーマとして、多様な表象文化が社会において果たす役割やその形成過程に焦点を当てます。たとえば、伝統的な芸術表現とマンガやアニメといった現代的な表現との関係、デジタルメディアによる文化表象の拡張、ジェンダー表現や社会運動との結びつき、さらには国際的な文化伝播におけるポップカルチャーの役割などが挙げられます。
本プログラムでは、現代の先端的な文化表象を多角的に調査・分析し、その背後にある社会構造や思想を深く理解することを目指します。これに加えて、文献や映像資料の読解、フィールドワーク、オンラインリソースの収集を通じて、情報を効果的に収集・検討する基礎的なリテラシーを育成します。また、多様な背景を持つ作品や人々に触れながら議論を重ねることで、他者の価値観を理解しつつ意見を交換する姿勢を育むことを重視します。
本プログラムのカリキュラムは、【方法・理論】【トピックス】の2つのカテゴリーで構成されています。【方法・理論】では、表象文化や現代ポップカルチャーを理解するための基本的な視点や分析方法を学ぶとともに、美学、哲学、芸術論など、ポップカルチャーを支える理論的背景を深め、授業内で批評などの活動にも取り組みます。【トピックス】では、現代マンガ・アニメや若者文化、ジェンダー、現代文学、科学技術コミュニケーションといった具体的なテーマを通じて、社会的・文化的な問題を多面的に考察します。
本プログラムは学際的な視点を重視したマイナー・プログラムであり、ポップカルチャーを多角的に探究したい学生に向けた学びの場を提供します。
必修または選択必修を含め;
マイナー:合計16単位