統合領域

アメリカ研究プログラム

教育目的

 アメリカ合衆国を主な対象として、多民族多文化社会アメリカの成立とその歴史的展開を跡付け、いまやグローバリゼーションの核として存在しているアメリカの諸相を分析します。

 私たちが身近な文化を通して日常的に接しているアメリカと、軍事的・経済的覇権を通して日本にも大きな影響を及ぼしているアメリカという存在を、立体的かつ総合的にとらえることが、本プログラムの目的です。

 アメリカについてさまざまな知識を得るだけでなく、ものごとをグローバルな視野で、歴史的に、そしてさまざまな関係性の中でとらえること。自分なりのアメリカ理解を通して、それを世界への認識にひろげ、同時に自らの生まれ育った社会を相対化してとらえること。そのような力をもって、人々とつながり、変化し続ける現実の世界に関与し、学び続けていける人。本プログラムを通して育てていきたいのはそういう人です。

カリキュラムの特徴

 アメリカ研究は、地域研究(エリア・スタディーズ)の一分野であるとともに、国際学またはグローバル・スタディーズの一分野としてもとらえることができます。

 そこで、本プログラムのカリキュラムは、第一に地域研究の特徴として、アメリカという存在を立体的かつ総合的にとらえるために、歴史・民族・文化、政治・経済・社会という幅広い分野からバランスよく科目を配置しています。また、第二に、国際学またはグローバル・スタディーズに関心を寄せる学生のために、アメリカを中心にした国際関係にウエイトを置いた履修もできるように工夫されています。

 具体的には、本プログラムの科目は<基礎・国際学>、<歴史・民族・文化>、<政治・経済・社会>の3つのカテゴリーに分類されます。アメリカを理解するうえで基本となる幅広い教養を身につけるため、メジャー・マイナーとも各カテゴリーごとに選択必修(4単位~6単位)を課していますが、残りの単位数を各自の興味・関心に照らして自由に履修することで、特定の分野を深く掘り下げたり、国際学を広く学んだりできるしくみとなっています。<基礎・国際学>では「アメリカの文化」、「アメリカの歴史A」、「アメリカ民族論」の3科目の中から2科目(4単位)が選択必修となっています。これらの科目は、本プログラム全体の土台として位置づけられます。

修了要件

必修または選択必修を含め;

メジャー:合計32単位

マイナー:合計16単位

【Ⅳ 統合領域】2.アメリカ研究プログラム.pdf