基盤研究B(研究代表・2024年度

最終間氷期の南極は本当に現在より6度も暖かったのか?氷床コアデータの逆解析で解く

約13万年前の最終間氷期は現在よりも全球的に温暖であり、南極の気温も高かったと考えられている。将来の南極氷床の縮小が人類の懸念となる中、氷床変動の強制力となる気候の振る舞いを理解し数値モデルで再現・予測するために、南極大陸上の過去の気温を正確に復元することが重要である。本研究では、氷床最上部の通気性のある層(フィルン)の厚さと氷床コアの年代が温度と積雪量に支配されることを利用した新たな方法により、南極氷床コアの水や気体の多種成分を従来にない高解像度で取得し、フィルンの圧密モデルにより逆解析することで、最終間氷期の南極気温の正確な復元に取り組む。


研究期間:2024 - 2026年度 研究経費:18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)



実施体制

研究代表者大藪幾美、研究分担者:川村賢二(極地研)
研究協力者:Christo Buizert(オレゴン州立大)、植村立名古屋大)、鈴木舞生(総研大)、北村享太郎(極地研技術専門員)、中西聡子(極地研・学術支援技術補佐員)、深川康子(極地研・学術支援技術補佐員