10月26日。前の日の記事で4年生がリーフレット作りに取り組んでいることを取り上ました。この日はその続きです。
担任が指導していたのは、調べたことを理解しないまま書き写すことの危険性。本人(自分)が分かっていないことや言葉を使ってリーフレットを作っても意味がないからです。
「分からない言葉が出てきたときに、皆さんがすべきことは次の三つ。一つは、その言葉を簡単な言葉に言い換えること。二つ目は、その言葉を分かりやすく説明すること。そして三つ目は…使わないことです。」
リーフレットやパンフレット、説明書などを書いたり、プレゼンテーションのように話したりするときに大事なことは「自分がよく分かっている」ということです。作家の阿刀田 隆(あとうだ たかし)さんも、『文藝春秋』2002年9月号の臨時増刊号で次のように述べています。
よい文章を書こうと考えるなら、わかりやすく、平易な文章、べつな角度から言えば、相手の立場に立って綴る親切な文章を意図することをお勧めしたい。 ーこの文章で私の伝えたいことが読み手にわかるだろうか。読み手はどんな気持ちで読んでいるのだろうかー 考慮すれば、おのずと見えることがあるはずだ。それを自分の文章に反映させればよい。文章を書くための技術的ヒント、たとえば〝4W1Hを守れ〟とか、〝起承転結を考えよ〟とか、みんな役に立つ考えだが、やっぱり根本は明晰に考えること、そして伝える内容を自分でよく知っていることであり、それに加えて、あとはやさしく伝える努力だ、と私は思う。
わたし(校長)もホームページや仕事上の文章(書類)を書くときに意識はしているのですが…達意の文章が書けるようになるためには、まだまだ精進が必要です。