2019年9月9日に千葉市付近に上陸した台風第15号は,統計の残る1991年以降において最も強い勢力で関東に上陸した台風となり,関東地方を中心に多くの地点で観測史上1位の最大風速・最大瞬間風速を記録しました.これにより,房総半島を中心に7万戸以上の住家被害や大規模停電が発生しました.また,台風第19号は10月12日に大型で強い勢力で伊豆半島に上陸し,静岡県や新潟県,関東甲信地方,東北地方を中心に広い範囲で記録的な大雨となり,総雨量は神奈川県箱根町で1000ミリに達しました.この東日本の広範囲における記録的な大雨により,河川の氾濫が相次いだほか,土砂災害や浸水害が発生し,死者・行方不明者は100名を超えました.