レンチキュラー
名刺・はがきパックとは
平面なのに立体に見える、動画のように見える…。
このような、見る角度によって変わる印刷物を見たことがありますか?
これはレンチキュラー印刷という特殊な印刷で作られたもので、奥行きのある表現、3Dの視覚効果を出すことができます。
マル・ビでは、年間1,000点以上のレンチキュラー印刷を取り扱っており、豊富な実績とノウハウを持っています。
当社は一貫して国内(本社に併設の工場)にて製作しており、ハイクオリティなレンチキュラー印刷をご提供しております。
印刷するものと言えば紙が一般的ですが、レンチキュラーは厚みのある透明なPET素材(レンチキュラーレンズ)に印刷します。
レンチキュラーレンズの表面を拡大して見ると、小さな「かまぼこ」の形をした凸レンズがたくさん並んだシート状になっています。
このかまぼこ型の本数密度(lpi)と凸具合により、絵柄の鮮明度や効果の度合いが変化します。
※名刺・はがきパックでは100lpiのレンズのみを使用しています。
複数の絵柄が切り替わって見える効果です。
絵柄の組合せによってビフォー・アフターの違いを楽しむことができます。
また絵柄を2〜3枚程度用意するだけで良いので、他の効果よりデータ作成が簡単です。
※チェンジングの場合、濃い色の絵柄と淡い色の絵柄との組み合わせでは薄い側に濃い絵柄が残って見える場合がありますのでご留意ください。
絵柄が動いているように見える効果です。
パラパラ漫画のように連続した動きの画像が複数必要になります。
(10コマまで)
動き始めた位置に戻るような、ループする動きにすると違和感のないデザインに仕上がります。
絵柄が徐々に別の絵柄へと変形していきます。
チェンジングとは違ったアプローチで見る人を楽しませることができます。
弊社でレンチキュラー専用の「Human Eyes」というソフトを使っての加工が必要になります。
※別途画像処理代・製作日数がかかります。
奥から手前へ、平たい絵柄が複数の階層に分けて並べられたような遠近感・立体感を表現できます。
滑らかな立体感を持つ、最も写実的でハイレベルなレンチキュラー3D効果です。
絵柄をじっくりと見せたい、現物でしか味わえない感動を込めたい、というニーズに応える効果です。
弊社でレンチキュラー専用の「Human Eyes」というソフトを使って、立体的に見えるよう画像の加工が必要になります。
※別途画像処理代・製作日数がかかります。
3Dデプスとチェンジングの合わせ技です。
立体感を感じさせながら絵柄の変化を楽しむことができます。
※切り替える絵柄は2種類まで。見え方は「左右変化」のみとなります。
見る角度によって絵が変わり、アニメーションのように動いて見えたり、立体に見えたりする…。
これは、視点によって凸レンズの焦点が移動する原理を応用したものです。
レンチキュラーは専用のソフトを使い、複数の画像を細切れにして合わせた合成データを作成します。
このとき合成する画像の数を増やすと、細かな切れ目が増えるため絵柄の切り替わりも速くなりアニメーションとして表現されます。
また、絵が立体的に見える3Dデプスやリアル3Dは、実はアニメーションのように絵柄が変化しているだけなのです。
見る人が左右の目それぞれに映る「異なった絵柄」を「同じ絵柄」だと認識してしまう錯覚により「両眼視差」が発生し、3Dに見えるのです。
チェンジング・アニメーション・モーフィングのような絵柄が変わる効果は、レンチキュラーレンズを傾けることで動きが表現されます。
このとき上下(奥~手前)に傾けるか、左右に傾けるかをそれぞれ「上下変化」「左右変化」と区別して呼んでいます。
▼上下変化
キレの良い変化にしたいなら上下変化がオススメです。
上下変化では常に両目が同じ角度から共通の絵柄を見ていることになるため、絵柄のブレが出にくくなります。
▼左右変化
※カメラでは1つのレンズしかないので、ブレの再現ができません。
上下変化よりも絵柄の切り替わりが上手く表現できず、絵柄の枚数が多くなるほど混ざりあったように見えやすくなります。
レンチキュラーは絵柄を分解・合成したものを印刷することで、光の屈折を利用して見る角度により絵柄が出てくるような仕組みになっています。
これを人間の両目がそれぞれ異なる角度から別の絵柄を見てしまうため、例えば右目はAの絵柄を、左目はBの絵柄を捉えてしまうことによりブレたように見えやすくなってしまうのです。
レンチキュラーは残像感(ブレ感)のあるものが平均で3割程度含まれます。
これはレンチキュラーレンズの製品差によるものが原因となります。
レンチキュラーシートが生産された際、カット時にズレが出るため1枚1枚がわずかにバラつきがあります。
この微細なズレが印刷に影響するため、同じ角度から眺めても見え方が違うという製品の個体差が発生してしまいます。
例えば100lpiレンズシートのレンズ1本分の幅は約0.25mmなので、0.125mmのズレで「正面から見たときに残像感が発生する」状態になります。
1枚1枚の幅を全て揃えて100%ズレのないものを印刷するのはとても難しいのですが、弊社ではレンズ幅を小まめに計測し直すなど、製版・印刷技術面での工夫や対策で、残像感の発生を3割程度に抑えています。