新北市立中和高等学校

日本語版学校案内

学校の歴史

中和高校は1990年に設立された新北市永和区及び中和区、両地域の最初の公立高校です。

中和区、板橋区、土城区の三地区の境に位置し、有名な円通禅寺を一望できます。

1~3年生まで1学年18クラス、合計54クラスあり、2000名以上の生徒が在籍しています。

李平蔭氏が初代校長、1998年に羅富山氏が二代目の校長に任命されました。

二人の校長は、教師・生徒と共に努力し、中和高校の優れた校風を確立しました。

2005年高栢鈴氏が三代目の校長に任命されました。

任期中、学校の特性向上のための補助金申請が通り、その資金の導入によって校内のハードウェア環境が改善され、パソコン授業も取り入れられました。

行政チーム及び教師陣が教案について話し合い、互いの熱意が合わさって、既存の良好な基礎の上にオリジナルのスタイルが一新されました。

2010年張銘華氏が四代目の校長に任命され、2011年に台北県政府教育局教育計画の助成を受けました。

各科目教師グループは次々と賞に参加し、キャリアプランニング科は全国教師専門学習グループ特別賞を獲得しました。

これが教師陣の創出エネルギーとなり、その後の当校のカリキュラムの特色ともなりました。

2013年には台北県が新北市へ変わり、学校名も「新北市立中和高等学校」となりました。

2014年黃棋楓氏が五代目の校長に任命されました。

ちょうどその頃、新北市政府は学生たちの21世紀への対応能力を養うため、台湾マイクロソフト社と合同でグローバル学習計画を導入し「クラウド未來学校」を作り、当校はこの計画の模範校に認定されました。

また、当校は「自己創出センター」を設立し、教師陣の指導法も従来のものから最新のクラウド方式に変換、新たな指導法の導入により教師陣が積極的にアイデアを出し、更なる上質な教案を作り上げました。

2015年柯雅菱氏が六代目の校長に任命され、中和高校は再びマイクロソフト社のクラウド未来学校の模範校に認定されました。

英魁工作坊教学チームも二度目の教育部教学卓越賞を受賞しました。

学校がカリキュラムの重点に置いたのは、各学科の更なる深化学習、教師陣の協同指導力、「限られた資源でいかに最大限の価値を生み出すか」、「学生のすきま時間の学習利用(niche learning)」、経験を通し楽しみながら知識を得ることなどです。

中和高校は更なる発展を目指し、万全の体制を整え、新たな指導法を作りました。

その結果、学生たちの成績が向上し、地域の団体組合や市政府などからの信頼を得ることに繋がりました。

当校の特色あるカリキュラムとブランド力は、未来の優れた人材を育てられると自負しています。

校章と校訓

校章は北極星をモチーフとし、コンパスの形は希望を、V字は勝利と進歩を表し、全体は中和高校と教師・生徒たちが希望に溢れ、勝利・進歩し続けることを示しています。

四つの方向は、中正・誠実・謙虚・明達を表し、中和高校の校訓となっています。

校徽

当校の希望

中和高校は個々の探求と適性の成長を重視し、「最先端の意識、人間味」という学校理念を守り、積極的に教育カリキュラムに取り組んでいます。

カリキュラムの深化によって教育ビジョンが実現し、「国境を越えたモビリティ学習、ヒューマニズム、現代科学技術とグローバルモビリティの素養を兼ね備えた世界市民」が育つことを望んでいます。

学生の心構え

學生圖像

専門教師グループ

専門能力が高く、教育熱心で実務経験豊富な教師陣が各科目で相応しい指導をしています。

八割以上の教師が修士号を持っており、エネルギーに溢れ、平均十年以上の豊かな教育経験があります。

教師陣がPLCツールの機能を生かして共に教材を開発し、その教材は当校の特色あるカリキュラムとなり、選択科目の進歩の基礎でもあります。

多くの教師が教育部学会センターの研究員、または新北市補導団員の一員として、中学校センター試験の作成及び採点を任されています。

また、学生たちは教師陣の豊富な教育経験に基づいた指導によって国内外のコンテストに出場し、各分野において輝かしい成績を収めています。

  • ­当校は新北市国語カリキュラムの発展の中心となっており、台湾の十二年の義務教育の新たな進め方等を定め、導いています。国語の教師陣は学校に相応しい教案を制作し、学生たちは新北市永和、中和区の国語コンテストの団体戦二位という成績を残しました。
  • 当校は新北市生涯計画指定校でもあり、生涯活動を行っています。教師陣は、数多くの教育部生涯計画学科教案設計コンテストの優勝や生涯計画教師専門学習の全国特別賞等を受賞しました。
  • 英文科が設立した「英魁創意教学工作坊」は、教育部教学卓越賞を二度受賞しました。この成果によって校内の士気が高まり、他校の模範にもなりました。また、ネイティブスピーカーの外国人教師を採用し、担任教師と協力して英語で数学の授業をするなど、万全な英語の学習環境を作り上げました。
  • ­数学科は今までの詰め込み教育とは違い、チーム方式で討論し合う自発的な学習方法を取り入れました。学生たちの論理的思考を養い、プログラム言語学習も取り入れたことで、理工系の基礎をしっかりと身につけられています。また、学生をAMC及びTRMLという数学大会に出場させ、多数の賞を獲得することができました。中でも十名の学生は台湾代表としてARML(全米高校の数学コンテスト)に出場し、団体戦の三位と六位という素晴らしい成績を収めました。出場した学生たちは、カリフォルニア大学バークレー校の特待生としての入学を許可されました。
  • 科学科の教師陣は、学生を積極的に数学理科コンテストや全国化学展覧会や青少年発明展覧会などに出場させ、特に青少年発明展覧会では金賞、銀賞だけでなく、特別賞や貢献賞なども受賞しました。
  • ­社会科の教師陣は、学生を全国高校地理オリンピックに出場させ、優秀な成績を収めています。また、動画撮影の方法なども指導し、大愛テレビ局と共同の番組製作にも携わっています。
  • 美術科の教師陣は、学生が制作した作品を校内に飾り、環境との一体化を実現させました。また、学生を新北市の美術コンテストにも出場させ、毎年優秀な成績を残しています。

事務グループ

  • ­当校のリーダーシップをとる校長の考え方は組織的であり、学校の優れた業務推進及び学習型の組織運営をしています。具体的な成果は、学生の学習を中心とした共同理念の下、2019年度の新カリキュラムの発展計画を完成させました。
  • ­校長は、教師陣によって作られていた校内の専門チームの様々な学習ツール開発や研究企画の推進を支持してきました。
  • ­校長は、教師陣を率いて全力でカリキュラムの革新を行い、その状況を観察及び管理してきました。また、教師の指導法及び学生たちの学習を重視しています。
  • ­事務グループは、定期的に各競技・コンテストについて関連会議を行い、方針設定から実行、管理までを一貫しています。
  • ­事務を兼任している教師は、教師専門学習PLCツールに参加し、教案の制作などにも積極的に携わっています。
  • ­事務グループの役割の分担は明確で、強く結束しています。教師陣とも連携し、長年外部からの資源や資金補助を多く受け、校内設備や学習環境を一定の品質に保っています。また、計画の実践を通じ協力し合うことは、学校の特色となっています。

優秀で多才な学生

  • ­学生の質・将来性は高く、生活態度も良好で、教師陣の指導の下で能力を発揮し、数学、科学、国語、英語、美術、体育などの各コンテストで素晴らしい成績を収めています。新北市公立高校センター試験の成績上位者は、常に当校の卒業生です。
  • ­大学への進学率が高く、半数以上の学生が国立大学、その他も私立名門大学に入学しています。
  • ­毎年、小中学校の科学展に参加し良い成績を収め、これまで化学科は全国高校一位や最優秀創作賞、物理と天文学科は最優秀グループ賞、環境学科は全国佳作などを受賞しました。
  • ­毎年、台湾高校数学コンテスト(TRML)に出場し、台北地域の優秀グループ賞を受賞しました。
  • ­長年、世界青少年創客発明展の台湾地区選抜大会に出場し、多数の賞を獲得しました。
  • ­新北市「永和、中和区の語学コンテスト」団体戦にて連続優勝を飾りました。
  • 長年様々な英文学コンテストに出場し、作文・スピーチ及び「全国高校英単語コンテスト」など、各大会の常勝校でもあります。
  • ­科学科、英文科の学生たちが力を合わせ、2016韓国WICC世界発明創意大会に出場し、金・銀メダルを獲得、台湾初のThe Area of Human Resources(人類貢献賞)を受賞することができました。
  • ­学生は「永和、中和区の語学コンテスト」に出場し、毎年団体優勝または準優勝の成績を収めています。
  • ­「数学科及び情報学科能力コンテスト」に参加し、毎年新北市地区から勝ち進み、全国大会への出場を果たしています。
  • ­ 新北市学生美術コンテストの書道、デザイン、墨絵油絵などの試合でもそれぞれ、優勝、準優勝、三位の成績を残しています。
  • 水泳部の選手は全国、また国際試合に出場し、獲得メダルの数は新北市のトップクラス、大会記録を更新したこともありました。

優美な環境、万全の設備

中和高等学校は新店渓と大漢渓の間に位置し、四十張山と清水山に囲まれ、学校の面積は広く、約5.5152ヘクタールにも及びます。交通面では、北第二高速道路の中和インターチェンジ近くにMRT万大線「中和高校駅」が建設中です。学習設備及び周辺環境も整っています。

1.自然環境:学校の裏手は四十張山エリアで、地域内には豊かな生態が存在し、生物、地理、国語及び美術学科などの生きた教材となり、大自然を観察しながら学問を深めることができます。

2.デジタル学習環境:当校は「クラウド未來学校」の模範校であり、最適なデジタル学習設備や環境、管理システムなどを21世紀の学習の新戦略として取り入れています。

3.圓頂教学天文台:学校には天体館及び天文台を設け、中には15cmの屈折鏡筒及び日本高橋EM-500赤道儀があります。星図鑑ソフトが搭載され、自動追跡機能が導入されています。屋根はリモコンで操作でき、また、自動記録システムによって、気象観測データの記録・レポートが可能となっています。

4.各科目教室:当校は専門的な教室を設けており、電子黒板、教材表示装置、モニター、IRSシステム、パソコン及びネット設備などが設置されています。

5.実験設備:当校の科学科専用実験室は、物理2室、化学2室、生物2室、地球科学1室の合計7室あり、設備が整っているため、新北市理数學科能力コンテストの会場としても使われています。

6.図書設備:一棟すべてが図書館として使われ、蔵書は約4万3千冊、電子書籍400本、雑誌80種があります。また、ネットでの検索、予約、貸出が可能で、視聴室、ネット学習室、上映室、展示室、ICT室などがすべてデジタルシステムで管理されています。

7.学習空間:各教室内にはダストフリー黒板、冷房設備、プロジェクターなどの良質な設備を整えています。

8.研究発表会館:当校は研究及び発表の空間を設けており、2,500人収容可能な総合的な活動センターが1棟、600人規模の大型会議室が2室、250人規模の上演室、60人規模の中型会議室があります。

9.万全のネット環境:校内の隅から隅まで無線LANの電波が届き、どこでもインターネットが使える環境となっています。また、教師全員にノートパソコンが配布されています。

豊富なカリキュラム

学生たちに学習への興味を持たせるため、1、2年生に向けて様々な選択授業を設けています。生活の中の心理学、デザインと制作、数学活動と考え方、宇宙探索、食の安全問題、文学の学び、親しみやすい科学、ドキュメンタリーの制作理論と実践、アプリのプログラム設計、フライングディスク、話力を身に着ける英語、地域の手書きマップアート、第二外国語(日本語、韓国語、フランス語、ドイツ語)など。

将来を見据えた国際教育

  • 当校は国際教育を重視しています。学生たちは毎年日本へ研修旅行に行き、現地で講義を受け、自身で異文化の体験をしています。
  • 毎年日本、オーストラリア、中国大陸からの教師・学生の訪問を受け入れています。互いに交流を深め、国際視野を拡大していくきっかけにもなっています。
  • 外国籍のネイティブスピーカーの教師を採用し、第二外国語の選択科目を多数設けているので、学生は語学力を身に着けることができます。
  • 国際交換留学生の制度を導入し、学生に毎年アメリカのシンシナティ高校へ交換留学のチャンスを与えています。

様々なクラブ活動

  • 当校は異分野への探究も重視しており、学生たちのリーダーシップを養ったり、興味・関心を伸ばすため、奉仕系、娯楽系、学術系、音楽系、体育系など、約37のクラブがあります。勉強以外にも多くの学びを深めることができる環境を作っています。近年、各クラブは優秀な成績を収め、吹奏楽サークル、コーラス部は新北市特別賞と優秀賞を受賞、春暉サークルはサークル模範賞を受賞しました。
  • 音楽系クラブ:吹奏楽サークル、ギターサークル、コーラス部、ポップス音楽サークル、ロック音楽サークル
  • 奉仕系クラブ:交通サービス部、春暉サークル、ボーイスカウトクラブ、中和儀隊、マスコミサークル、衛生サービス部
  • 体育系クラブ:バスケットボール部、バスケットボールサークル、陸上部、フライングディスク部、卓球サークル、野球サークル、バレーボールサークル、バドミントンサークル、サバイバルゲームサークル
  • 娯楽系クラブ:手話サークル、カンフーサークル、ダンスサークル、マジックサークル
  • 学術系クラブ:弁論サークル、パズルゲームサークル、日本語研究サークル、科学研究サークル、生物研究サークル、情報研究サークル、図書情報研究サークル
  • 芸術系クラブ:工藝サークル、将棋サークル、撮影サークル、アニメサークル、霽風文学サークル、映画鑑賞サークル

外部との連携

当校は、企業、校友会、保護者会、文教基金会、退職教師連合会及び中学校、大学と積極的に協力し、サポートをしていただいています。

1.教育部、教育局

(1)教育部優良化補助計画

(2)新北市政府教育局構築高校卓越計画

(3)新北市政府承認自己創出センター

(4)国語カリキュラム発展センター

(5)生涯計画学校センター

2.地域、企業、大学

(1)提携大学:国立台北科技大学、国立台北教育大学、実践大学、大同大学、元智大学など

(2)提携中学校:新北市立中正中学校、積穂中学校、土城中学校、漳和中学校、自強中学校、萬華中学校などとの交流を深めています。

(3)双和病院、亞東病院との提携:医学キャンプ、病院見学、教師健康診断などを行っています。