研究概要

プリンタブル微小光共振器

微小光共振器を印刷技術でプリントする研究をしています。微小光共振器は、髪の毛の直径(数μm~数百μm程度)ほどの微小サイズで、マイクロディスクをはじめマイクロリングやマイクロトロイド(ドーナツ)などの円を基調とした様々な形状があります。特定の周波数において極めて高い光閉じ込め効果や高いQ値を示すため、光周波数コム、集積レーザー光源など広い分野で世界的に研究が盛んに行われています。特に、医療・バイオ分野において、この光微小共振器は原理的にはウイルス1個程度を検出する能力を有するといわれており、生体由来試料の超高感度センシングなど革新的な分析手法を創成する有望な次世代のプラットフォームです。

現在、有機マイクロディスク光共振器を光渦の集積光源へと機能拡張した有機トポロジカル光共振器の開発を進めています。

本トピックに関するお問い合わせは吉岡(h.yoshioka[at]ed.kyushu-u.ac.jp)まで。

プリンタブル光学デバイス

光計測装置等の光学デバイスにおいてこれまで光学系は精密性や安定性のために硬質な材料を用いることが一般的でしたが、私たちの研究室では透明で柔軟性のあるポリジメチルシロキサン(PDMS)をベースとした柔らかい光学系を提案しました。PDMS光学系の特徴として、光路・光軸の安定、他材料の混合・分散による光学機能の付与、加法製造が挙げられます。これらの特徴を活かしたプリンタブル光学デバイスの開発研究を行っています。

トピックに関するお問い合わせはoki[at]ed.kyushu-u.ac.jp)まで。