金 成垣 教授
金 成垣 教授
社会学を専門とし、失業・貧困問題や少子高齢化問題などの社会問題、そしてそれに対応するための雇用・社会保障政策や家族政策などの社会政策=福祉国家政策について研究している。韓国や日本、中国を中心としたアジア諸国・地域を主な対象とし、歴史比較分析を通じて今日の状況を明らかにし、国際比較分析を通じて各国の現状を明らかにすることを目指している。これをふまえ、今後の課題や展望を考える政策論についても関心を持っている。近年では、雇用不安定化や少子高齢化、多文化社会化といった社会変動とそこにおける福祉国家の変容をテーマとして研究を進めている。
主たる著書に、『後発福祉国家論――比較のなかの韓国と東アジア』(単著、東京大学出版会、2008年)、『現代の比較福祉国家論――東アジア発の新しい理論構築に向けて』(単編著、ミネルヴァ書房、2010年)、『福祉国家の日韓比較――「後発国」における雇用保障・社会保障』(単著、明石書店、2016年)、『アジアにおける高齢者の生活保障――持続可能な福祉社会を求めて』(共編著、明石書店、2017年)等がある。文学部授業科目として、社会学概論・社会学演習(社会学専修課程)、韓国朝鮮文化特殊講義・演習(共通講義)を担当している。