六反田 豊 教授
六反田 豊 教授
中近世(高麗・朝鮮時代)史研究を専門としている。韓国精神文化研究院(現韓国学中央研究院)での留学経験をもち、韓国の学界と太いパイプをもっている研究者である。
最近の著書に『朝鮮史1 先史~朝鮮王朝』(共著、山川出版社、2017年)、『韓国・朝鮮史への新たな視座―歴史・社会・言説』(共著、勉誠出版、2017年)、『朝鮮王朝の国家と財政』(単著、山川出版社、2012年)などがあり、また論文に「朝鮮時代の「武」と武臣」(『韓国朝鮮文化と社会』10、2011年)、「朝鮮前近代史研究と「海」―韓国学界の動向と「海洋史」を中心として」(『朝鮮史研究会論文集』51、2013年)、「興原倉小考―その所在地と移転問題―」(高倉洋彰編『東アジア古文化論攷』1、中国書店、2014年)などがある。
近年では朝鮮半島における「水環境」の歴史学的研究に関心をもち、漢江流域の現地踏査も進めている。講義では朝鮮時代の税制や国家財政を扱い、演習では朝鮮時代史の基本史料である『朝鮮王朝実録』などを講読する。授業は東洋史学・日本史学・西洋史学・中国思想文化学の各専修課程で必修科目に認定されている。