本田 洋 教授
本田 洋 教授
社会・文化人類学を専門とし、主として韓国の地域社会を対象とする民族誌的研究に従事している。当初は韓国南西部南原地域の農村での長期の滞在調査に基づいて、産業化と都市化の過程における農村社会の変化を研究していたが、その後は歴史人類学的視角をも合わせ、多岐にわたる研究を行うようになった。近年では、都市から農村への移住者とコミュニティ形成を主題とした調査研究も行っている。
主たる著書・論文に、『東アジアにおける文化の多中心性』(三尾裕子と共編、風響社、2001年)、『東アジアからの人類学:国家・開発・市民』(宇田川妙子・中村淳と共編、風響社、2006年)、「韓国の帰農:智異山麓山内地域の事例から」(『韓国朝鮮文化研究』2012年)、『有志と名望家:韓日地域社会構造に対する民族誌的比較』(韓国語、林慶澤と共著、イメジン、2013年)、『韓国農村社会の歴史民族誌:産業化過程でのフィールドワーク再考』(単著、風響社、2016年)等がある。
文学部授業科目として、社会学概論・特殊講義・演習(社会学専修課程)、韓国朝鮮文化特殊講義・演習、文化人類学(ともに共通講義)を担当している。また、研究成果の一部は、ホームページでも公開されている(http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~hhonda/)。