オンライン授業の実施方法

オンライン授業のための準備

オンライン授業実施のため、本学では学習支援システムのPandA(パンダ)を運用している他、大学としてビデオ会議アプリZoomのライセンスを契約しています。オンライン授業にお役立てください。利用のための手続きがお済みでない場合は、以下を参照してください。

2021年度前期までに本学でZoomライセンスを取得いただいた場合は引き続きご利用いただけます。改めて申請手続きしていただく必要はございません。

PandA

KULASISにログイン後、「担当授業」>>「授業サポート」>>「授業支援システム - PandA(情報環境機構)」からPandAにログインして授業のコースサイトを作成してください。

一度コースサイトを作成いただいくとPandAに直接ログインしてコースサイトにアクセスすることができるようになります。また、授業のコースサイトを作成し、公開すると、履修している学生のPandAのページにも授業のコースサイトが表示されるようになります。

作成されたコースサイトには最小限の機能しか設定されていませんので、コースサイトの「サイト情報」>>「ツールを管理」で利用するツールにチェックを入れて、「続ける」>>「完了」し、コースサイトにツールを追加してご利用ください。

Zoom

京都大学 Zoom全学ライセンス 申請ページにアクセスいただき、「【教職員・非常勤講師の方】利用申請に進む」をクリックしてください。京都大学統合認証システムのページが開きます。常勤の先生はSPS-IDとパスワード、非常勤の先生はECS-IDとパスワードを入力してください。

認証後のページで注意点をご確認の上、「全学契約によるライセンスを申請する」をクリックしてください。常勤の先生は...@kyoto-u.ac.jp、非常勤の先生は...@st.kyoto-u.ac.jpのアドレス宛*にZoomからメールが送信されます。

* 非常勤の先生はKUMOIにECS-IDでログインしていただくと...@st.kyoto-u.ac.jp宛のメールを読むことができます。必要に応じていつもお使いのアドレスにメールを転送するよう設定してください。


Zoomから届いたメールの「リクエストの承認」をクリックしてください。ライセンスが付与されます。プロフィールページへサインインをクリックいただくとサインインページへ移動します。


【重要】

常勤の先生は、Googleでサインインいただけます。サインインページのGoogleアイコンをクリックして、...@kyoto-u.ac.jpのアドレスでGoogleにログインいただくことでZoomのアカウントにもログインいただけます。

非常勤の先生は、「パスワードでサインアップ」を選択いただき、Zoomにログインするためのパスワードを設定してください。ログイン時のメールアドレスは...@st.kyoto-u.ac.jpのアドレスです。


PandAにZoomを組み込んで利用する

PandAにZoomを組み込んで利用すると、科目を履修している学生がPandAのコースサイトからZoomのミーティングに入れるようになるなど授業情報と連動したZoom利用が可能になります。

PandAに授業のコースサイトを作成し、京都大学のZoomライセンスを取得後、「サイト情報」>>「ツールを管理」>>「プラグインツール」の中の「Zoom(KULicense)」*にチェックを入れて「続ける」>>「完了」してください。コースサイト左メニューに「Zoom(License)」のリンクが追加されます。リンクをクリックいただくとZoomミーティングのスケジュールページが開きます。Zoomのスケジュール登録の方法は、このページ下部に掲載しているマニュアルをご覧ください。

*「Zoom(OLD)」ではありませんのでご注意ください。


(4/21補足)

この方法でスケジュールを登録いただくと、履修している学生は科目コースサイトからZoomのミーティングに入れるようになります。学生には、コースサイトの「Zoom(KULicense)」リンク経由でZoomのミーティングに参加するようお伝えください。ミーティングのURLやID・パスコードをお知らせいただく必要はありません。

オンライン授業の実施方法

オンライン授業は対面授業に相当する教育効果が認められることが実施の大前提となります。予習・復習・⾃学⾃習時間を含む学習時間の確保と、授業中⼜は授業後における双⽅向性の確保をお願いします。

オンライン授業の方法は、

1)Zoomを用いて、リアルタイムで授業を実施する。(A-type)

2)授業を録画し、授業資料と共に提供する。(B-type)

3)授業を録音し、授業資料と共に提供する。(C-type)

いずれかにより実施ください。

なお、自宅・下宿のネットワーク環境が整わない学生に対しては、対面授業を実施していた教室で無線LANを利用して受講するよう案内していますので、学生のネットワーク環境については問題ないものとお考えください。

オンライン授業を開始するにあたってのお願い

  • 同時双方向性確保の観点からA-typeによる授業を推奨します。A-typeの授業は必ず毎週の開講曜時限に行ってください。B、C-typeの場合であっても履修者が授業開講曜時限に学習できるように、毎週の開講曜時限までに録画授業、録音授業を配信してください。教科書を読んで問題に解答しなさいという指示だけでは授業とは言えませんので、毎回、資料を読むにあたっての留意点や視点・観点などの解説をお願いします。授業に相当する学修であることが必要です。

  • いずれの方法であっても、対面授業と合わせて、授業14回とフィードバック1回を合わせた15回分の授業時間、予習・復習・自学自習の授業外学習の時間を合わせて1単位あたり45時間となるように学修時間を確保してください。

  • 授業外学習について、短期間に学生の負担が集中することを避けるため、授業理解度の確認を兼ねて毎週少しずつ課題を出していただくなどの工夫をお願いします。また、履修者が課題に取り組むだけの十分な時間を確保するため、授業内で課題を出していただく、または課題の提示日を予告いただくなど、定期的に課題を課す工夫をお願いします。

  • オンライン授業では、双方向性の確保が重要です。双方向性の例として、学生の質問に答える、学生の意見や解答を取り上げる、Zoomの「ブレイクアウトルーム」やPandAの「フォーラム」の機能により学生間の対話の機会を設ける等の工夫をお願いします。特にB、C-typeの場合は、課題の採点や添削をしたり、質疑応答の場を設けるなどを毎回の授業に併せて行うことが求められます。

  • 履修者から先生へ連絡・質問する手段を周知してください。例えば、連絡の取りやすいメールアドレスを周知する、Zoomの「チャット」やPandAの「フォーラム」の機能を利用して質問するよう指示する等が考えられます。

  • 履修者との通信には、学習管理の面、通信容量の面、情報セキュリティの面からも、PandAの活用が望まれます。

  • KULASIS やPandA に課題や資料を掲載したら授業連絡メール等で学生に連絡をお願いします。KULASIS の「授業資料」、「レポート情報」、PandA の「課題」、「BookRoll」、「メディアギャラリ」、「Zoom(KU License)」などは履修者に自動でメール送信する機能を有していませんので特にご注意ください。

  • インターネットを用いた授業で著作物を利用する場合については、著作権への配慮が必要です。このページ下部に掲載している「著作物の公衆送信注意点」をご確認ください。

  • オンライン授業の実施にあたっては教室から配信等していただいても結構です。教室設備や授業準備室の貸し出し物品等もご利用可能です。

1)Zoomを用いてリアルタイムで授業を実施する(A-type)


授業をオンラインで実施します。少人数であれば双方向的なやり取りを含んだ授業を実施することが可能です。

A-typeの実施方法

オンラインライブ授業

+学習資料の配布、レポート課題による自学自習、オンライン又はオフラインの小テスト・レポートによる学習効果の確認、授業中の質問時間設定による質問の受付と学生間での共有


PandA に組み込んだZoom の使用を推奨します(PandAにZoomを組み込む方法はこのページ上部で説明しています)。参加者を履修登録学生に限定することで、妨害行為のリスクを少なくすることができます。KULASIS やPandA の一斉メールにより、必ず履修者全員に授業への接続方法を周知してください。ライブ 授業は他の授業と干渉しないように、原則として授業の開講曜時限どおりに実施願います。授業中にインターネット接続が不安定になった学生や、復習のため繰り返し授業を聞き直したい学生への対応のため、ライブ授業の場合は必ず録画を残してください。

2)授業を録画し授業資料と共に提供する(B-type)


対面授業でされている説明を動画にします。対面授業を学生無しで行い、その様子を撮影する、あるいはパワーポイント資料を用いながら音声で説明する動画を想定しています。配布資料や板書、パワーポイント資料は別途KULASIS やPandA に掲載することができます。

B-typeの実施方法

動画説明によるオンデマンド型授業

+学習資料の配布、レポート課題による自学自習、レポート・小テストによる学習効果の確認、メール等による質問の受付とそのフィードバックによる学生間での共有


(動画の作成方法)

簡単にはPC に装備されたweb カメラを用いてビデオ撮影ができます。もちろん外付けweb カメラを使う方がより良いのですが、お手持ちのデジカメ、スマホの録画モードを使えば、ホワイトボードでの板書やPC のモニター画面を画像に含めて、より授業に近い録画ができます。またパワーポイントの「挿入」>「オーディオ」機能を用いて、PC とその内臓マイクのみで動画が作成できます。動画ファイルは汎用性が高いmp4 形式を推奨します。授業を90 分連続して録画するのは、動画作成そのもの、また送信するファイルサイズの面から困難であると思われます。内容を15 分程度で区切り、1回の授業を分割して録画ファイルを作成してください。また、別送の配布資料を併用して、演習やクイズの時間を挟むなど、授業の流れに変化をつけるとともに、複数の学習ソースを利用して授業全体を構成させることをお勧めします。


(動画の配信方法)

PandA にプラグインされている「メディアギャラリ」の利用ができます。動画は外部に流出する可能性があります。その意思をもった人がコピーすることは防げません。また悪意の有無にかかわらずSNS にアップされる可能性も否定できません。PandA の下にある「メディアギャラリ」であれば、視聴できる人が履修登録した学生に限定されるという意味でリスクが低くなります。YouTube を用いて限定公開する方法もあります。URL を履修者にのみ教えるという方法で視聴者を限定できます。本学の情報環境に影響されない、利用操作が簡便、画質を受講者側で選択できる、というメリットがあります。なお、これらのストリーミング動画をダウンロードすることや自分のSNS やブログ、YouTube アカウントで再配信することは違法行為になります。履修者に教えたURL がSNS 等で他の人に漏れてしまうと、その人も視聴できるようになりますので、URL を履修生に周知する際にこのような行為を禁止する旨を併せてお伝えください。

3)授業を録音し授業資料と共に提供する(C-type)


対面授業で、教科書、配布資料に基づき、板書と口頭説明により行われている授業を想定しています。授業の音声ファイルと配布資料、板書写真等の学習資料を配信します。

C-typeの実施方法

音声説明によるオンデマンド型授業

+学習資料の配布、レポート課題による自学自習、レポート・小テストによる学習効果の確認、メール等による質問の受付とそのフィードバックによる学生間での共有


(音声ファイルの作成方法)

通常授業と同じ口調で話していただき、市販のボイスレコーダーやPC のボイス(サウンド)レコーダーで録音して音声ファイルを作成します。この音声ファイルと学習資料をPandA で配信することになります。


(音声ファイル・授業資料の配信方法)

KULASIS では各担当科目のページの「授業サポート」>「授業資料」からアップロードにしてください。ファイルサイズの上限は5MB です。PandA では各科目のコースサイトにある「授業資料(リソース)」にアップロードしてください。「授業資料(リソース)」には資料がアップされたことを履修者に自動でメール通知する設定があります。

参考

Zoomミーティングの録画方法

Zoomミーティングの録画の保存場所は、ローカル(使用中のコンピューター)、クラウド(Zoomサーバー上)のいずれかを選択することができます。

Zoomミーティングを保存する

ローカル保存を選択した場合、録画動画はPandAのメディアギャラリーやYouTube(URLを知っている学生だけがアクセスできる限定公開を推奨します)等にアップロードして公開してください。

クラウド保存を選択した場合、録画動画を公開する準備ができるとメール(...@kyoto-u.ac.jp、...@st.kyoto-u.ac.jp)で通知が届きます。学生にPandA経由でZoomにアクセスさせている場合は、同様の方法で録画動画にアクセスさせることができます。PandA経由でない場合は、録画動画アクセス用のURLとパスコードを学生に通知してください。

PandA経由でZoomクラウドレコーディングにアクセスする(学生用)

Zoomクラウドレコーディングをダウンロード不可にする

著作物の公衆送信注意点

* 著作物の公衆送信・・・インターネット送信(KULASIS や PandA などへのアップロード、メール添付、オンライン授業における講義映像など)の方法により特定多数の者に送信することが含まれます。

改正著作権法第35条において、授業担当教員と履修者に対して、授業の過程で著作物を無許諾・無償で複製すること、無許諾・無償(遠隔合同授業の場合)又は無許諾・有償(遠隔合同授業を除く全ての場合)で公衆送信すること、無許諾・無償で公に伝達することが認められています。 このうち、無許諾・有償で公衆送信することは、令和 2(2020)年 4 月 28 日の改正著作権法施行により認められるようなりました。京都大学は授業目的公衆送信補償金制度を利用し、改正著作権法第104条の11が定める指定管理団体である一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会に対し補償金を支払う予定ですので、著作物を著作権者の許諾を得ることなくインターネット送信することが可能です。

ただし、著作物のインターネット送信にあたって先生方にご注意いただきたい点が 2 点あります。 (1)公衆送信の受信者の数は授業担当教員及び当該授業の履修者の数を超えないこととされています。 (2)著作権者の利益を不当に害することまでは認められていません。

(1)について、KULASIS や PandA へ著作物をアップロードいただければ当該授業の履修者のみがアクセス可能となり、履修者の数を超えることはありません。

(2)は運用指針で明確な分量は示されておりませんが、著作物の小部分の利用が原則とされています。 なお、学生がアップロードされた著作物を転載することがないように先生からもご指導いただけましたら幸いです。


詳細情報:

改正著作権法第35条運用指針(令和 3(2021)年度版)(一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会) https://sartras.or.jp/wp-content/uploads/unyoshishin_20201221.pdf

オンライン授業における著作権について(Teaching Online@京大) https://www.highedu.kyoto-u.ac.jp/connect/teachingonline/copyright.php