子どもたちが自分らしく学び、様々な機会に遭遇していくこと、このような出来事は普遍的に確保されるべきことであり、子どもたち自身がそのことを考えると同時に、そのための地域社会のあり方について、それぞれの時代の中で模索されていく必要があると考えています。
しかしながら、そこに障害(Disability)が存在する時、それによって学びにくさや生活上の困難さが生じてしまう子どもたちがいるかもしれません。
このような状況に対して「自分らしい学びや生活をどのようにつくっていくのか」、このことを自分自身で考えて、自分のことや自分の周りをコントロールしていく力が大切になるのではないでしょうか。
そして、一方ではそのような発想やチャレンジを尊重し、一歩踏み出せることやそれを継続していけるような環境が存在しているということも重要なファクターであると考えており、そのような環境を作り出していくことは地域社会として目指すべき姿であると考えています。
PADDLEプロジェクトでは、障害のある児童や生徒が自分らしく学び、それぞれの今を充実したものにすると同時に、自分の未来に向けて自分らしく動き出していくことに伴走する役割を果たしていきたいと考えています。
私たちは、一人一人の子どもたちが持つ好奇心や期待を原動力にして、様々なリソース(選択肢や機会)を活用しながら「自分らしく“こぎ出して”確かめていく」ということを、「PADDLE」という言葉に込めました。
このプロジェクトが、子どもたち自身が自分のことを考える機会に、そして、自分にとって必要なことは何かを考えて、それができる環境を作り出していく機会になることを願っています。
個別相談:専門スタッフが皆さんの困りごとを整理するお手伝いをします
定期的なフォローアップ:1カ月に1回程度、状況確認のために生徒とのミーティングを行います
アウトリーチ/地域資源の活用及び開拓:学校や支援機関等、その生徒が生活をする地域へ出向き、地域資源の活用及び開拓について具体的な支援を行います
環境および状態のアセスメント:学習や生活において、何が「障害(障壁)」となっているかについて評価・検討を行います ※必要に応じて具体的なアセスメントツールを使用する場合があります
ATフィッティング:自分の特性に最適化した学び方を知るために、AT(Assistive Technology:支援技術)の体験や、導入及び活用に関するコンサルテーションを行います
トレーニング(セミナー):個別最適な学び方・働き方・生活の仕方、障害の社会モデル、自立や自己決定、セルフアドボカシー(自己権利擁護)などの考え方を学ぶ機会を提供します
参加者には以下のことを期待しています。
自分らしい学びや暮らしを探求することに強い関心があること
ご自身が本プログラムへの参加を強く希望していること
進学/就労へ向けた意欲があること
以上3点に関して、学校や支援機関へ能動的に働きかけることができること
以下の条件にすべて該当する中学1年生~高校2年生、もしくはそれに相当する学齢の生徒(高校卒業後の進路設計までを対象とします)
障害や病気のある生徒
※ 障害や病気の種別は問いません。障害や病気の認定については、医師による診断があることを基本としますが、診断がなくとも、
読み・書き・コミュニケーションに困難が見られるなどの専門家による明確な示唆(検査や教育相談を通じたもの)がある場合も応募資格があります。
京都府内(または京都府近郊)に在住・通学している生徒
高校・大学等への進学を目指したいと考えている生徒
求める人物像に該当する生徒
【PADDLEプロジェクト事務局】
メールアドレス:diin@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
電話番号:075-753-3319 (対応可能時間:平日10時00分〜16時00分)
※ 応募に関するご相談の場合は「PADDLEプロジェクト 応募問い合わせ」とお知らせください。
※ 特別な事情がない限りは、メールでお問い合わせいただけますと幸いです。