京都大学大学院農学研究科附属牧場は、京都大学農学部から北西約37kmの京丹波町に位置し、総面積約16.5haの敷地内に、牧草生産のための草地10.5haと、牛舎、堆肥舎、農機具舎等の肉用牛生産施設、および32名収容可能な研修宿泊施設を備えています。黒毛和種の繁殖牛、育成牛、肥育牛を合わせて約100頭飼養し、肉用牛の一貫生産を行うとともに、農学研究科や他研究機関と連携して肉用牛生産に関する基礎的、応用的研究を行っています。また、農学部の2回生と4回生を対象とした実習を行い、家畜の飼養管理に関する体験学習を実施しています。
京都大学附属牧場における実習教育
京都大学農学部の2回生と4回生を対象として、実習を実施しています。
また、他大学の学生を対象とした短期の実習も行っています。
2回生対象 「応用動物科学技術論と実習Ⅰ」
肉用牛の繁殖・育成・肥育に関する飼養管理技術の修得を中心とした実習を行います。
実習実施時期:夏季休暇中、附属牧場宿泊施設において5日間の宿泊実習を実施。
1) 肉用牛生産に関する講義(概要・栄養・育種・繁殖など)(4)
2) 肉用牛の飼養管理(濃厚飼料・粗飼料の給与、飼料配合、敷料交換など)(6)
3) 肉用牛の見方と扱い方(体重・体型測定など)(1)
4) 室内実習(模擬卵巣触診など)(2)
5) 応用動物系分野トピックス講義(2)
(括弧内の数字は全15回講義換算でのおおよその時間配分)
4回生対象 「応用動物科学技術論と実習Ⅱ」
農学研究科の関連研究分野と連携して、育種、繁殖、栄養、生理および生産システムなどに関する講義と実習を行います。
実習実施時期:前期講義期間中に複数回の附属牧場への日帰り、または1泊の実習(総日数6日)を実施予定。
(1)資源動物の生体観察ならびに測定に関する技術の習得 (動物遺伝育種学分野:横井伯英、小川伸一郎)
ウシの個体識別情報や和牛の登録制度について講義するとともに、ウシの取り扱い・特徴観察・体測定・鼻紋採取などについて習得する。(2)
(2)資源動物の繁殖技術に関する実習 (生殖生物学分野:池田俊太郎)
資源動物(とくにウシ)の繁殖や増殖をコントロールするための実用化技術の具体例として、人工授精や妊娠鑑定に関する実技と講義を行う。(2)
(3)資源動物の栄養生理に関する技術の習得 (動物栄養科学分野:舟場正幸)
血液成分を測定することによって動物の健康状態を把握するために、ウシを用いて採血ならびに血漿調製法について習得するとともに、採取した血液成分の測定法を習得する。(2)
(4)資源動物の環境生理に関する技術の習得 (生体機構学分野:太田 毅、杉本実紀、宇野絹子)
資源動物の環境変化に対する適応および代謝・免疫機能について講義するとともに、環境温度と資源動物の生理機能の関係を調べるために、ウシの体温(直腸温および体表温)、呼吸数および心拍数の測定を行う。(2)
(5)資源動物の生産に関するコンピュータ実習 (畜産資源学分野:大石風人、塚原洋子)
ウシの生産における飼料設計の考え方や設計技術を習得し、関連して飼料要求量の推定や環境問題との関係などについて講義を行う。(2)
(6)資源動物の飼養管理実習および和牛生産に関する最近の話題 (附属牧場:星野洋一郎)
ウシの飼料給与および畜舎管理に関する実習を行う。また、和牛生産に関する最近の話題の紹介および実習を行い、畜産研究の現場への応用について理解を深める。(5)
(括弧内の数字は全15回講義換算でのおおよその時間配分)
実習の受講申し込みについて
京都大学農学部学生で上記実習の受講を希望される方は、履修登録をしてください。
原則として農学部学生の受講を優先しますが、受け入れ人数に余裕があれば、京都大学の他学部の学生も受講可能な場合があります。他学部学生で受講を希望される方は、所属学部教務掛に申し出て、農学部教務掛に聴講願を提出してもらってください。
受講希望者多数の場合は抽選となります。詳細はPandAのメールで連絡します。
他大学、高校、専門学校等で実習利用を希望される場合は、附属牧場までご連絡ください。